文:FINDERS編集部
小見出し:ペン先は付け替え可能
新商品が出るとついつい買ってしまうボールペンやマーカーペン。日本筆記具工業会の資料によれば、筆記具全体の生産量はこの15年のあいだ落ちておらず、ボールペンにいたっては油性、水性ともに右肩上がりだ。てっきり電子化の波に押し流されるものかと思えば、私たちがアナログの筆記具を手放すのはしばらく先になりそう。
ここで物欲を刺激する筆記具を一つ紹介したい。“金属鉛筆“を称するメタルボディが美しい「stilform AEON」だ。
主な特徴は、インクなどを使わずに金属製の2種類のチップによって筆記できること。
一つが、黒鉛が混ぜ込まれた金属によって筆記できる「グラファイトチップ」。基本的には鉛筆と原理は同じなので、自身の好みに形を研ぎながら使用できる。
そしてもう一つが、先端のチップと紙の摩擦によって瞬時に酸化反応を起こし筆記ができる「エターナルチップ」だ。実はこの仕組み自体は数百年前から筆記具に用いられており、「銀筆」「メタルペン」とも呼ばれ、なんでも、かのレオナルド・ダ・ヴィンチも使っていたという話もあるんだとか。インクやペン先を消費することがないので、その名の通り半永久的に使い続けることができる。
ボディは5種類。アルミ、真鍮、チタン、そしてマグネシウム、24金といったそれぞれ質感や重さが異なる素材を削り出したパーツに木材がはめ込まれている。ボディ内部にはネオジム磁石が搭載されているので、ペン先を付け替えられる。
金属製のボディは一般的なボールペンや万年筆と比べやや重たいが、長い時間をかけて手にしっかりと馴染んでいくことだろう。
「stilform AEON」はCAMPFIREにて購入できる。