文:FINDERS編集部
レンズに入る光をコントロールすることでブレ表現が味わえる
カメラのクオリティ(ばかり)が上がり続けるスマホ業界。高品質な写真は一眼レフでないと撮れないという時代はとうに過ぎ去った。とは言え一眼レフの写真と見比べると違う点はいくつか見えてくる。
一つはボケの質感だが、もう一つは「ブレ」表現だ。まるで白糸のようになめらかに流れる滝や、尾を引く自動車のテールランプの写真を一度は見たことがあるのではないだろうか。
「THE emo VND2-200_52mm」はスマホのカメラに装着できるフィルターである。
スマホにおけるフィルターといえば、写真に加工を施したり色味を変更するソフトウェアのものだが、カメラにおける「フィルター」の機能は少々ことなる。いくつか種類はあるが、emoはレンズに入る光の量をコントロールするための「NDフィルター」だ。
そもそも何故NDフィルターが必要か。ブレをつくる表現にはシャッタースピード(シャッターを開けている時間)を長くする必要があるが、その分取り込む光の量も増えるため、特に日光の下ではすぐに白飛びしてしまう。なのでレンズの前で減光して調整する必要があるというわけだ。
フィルター径は52mmと大きく、iPhone13Proの複数レンズや広角撮影モードでもフィルター枠が写り込まない設計になっている。フィルター枠の黄銅色もプロの機材らしいいで立ちだ。
フィルター側面に番号が振られており、ND2〜200までフレキシブルに濃さを選べるのでさまざまな環境に幅広く対応できる。
さらにNDフィルターは、光量を調整することで明るい場所でも明暗のはっきりとした写真を撮影できる。
フィルター単体とケースなどがセットになったインクルーシブパッケージの2種類から選べる。旅先で使いたい場合はケース付きのほうが安心して持ち歩ける。パッケージはGaku氏が手がけたカラフルなアートを採用。
今年の夏はスマホで手軽にクオリティの高い写真や映像を撮ってみてはどうだろうか。