文:FINDERS編集部
コンセプトモデルのようなエッジーなデザイン
最近スポーツタイプの電動アシスト自転車「e-Bike」の市場が大きな盛り上がりを見せている。スタートアップ企業の参入も多く、選択肢が急増している印象がある。そんな中でも存在感を放っているのがオランダ生まれの『VanMoof』だ。
2009年に、オランダ人兄弟によって設立されたVanMoofは電動アシスト自転車を根本から再定義すべく、オリジナリティあふれる製品を生み出し、業界をリードしてきた。
そして今回新たに発売される「VanMoof V」は更に磨きがかかっている。コロナ禍の影響、そして気候変動に対する考え方の変化によって欧米を中心に自転車ブームが巻き起こる中、その先の未来の、「自転車が優先される都市風景」を想定しデザインされたというプロダクトだ。
VanMoofといえば、なによりもそのデザイン性が目をひくが、「V」はより一層魅力的に仕上がっている。美しくR加工された無駄のない強化フレームに、フレーム内に埋め込まれた大型のLEDヘッドライト。極太のサスペンションとファットタイヤが驚くほどマッチし、まるでコンセプトモデルをそのまま市場に出したような印象さえ受ける。
性能も今までのe-Bikeとはケタが違う。最新の加速システムを搭載することで最大時速50kmを達成。ストップアンドゴーを繰り返す街乗りには十分なパワーがあり、フレームの高剛性も相まって安定感抜群で乗り心地もスムーズだという。
特にヨーロッパと比べ、自転車が走る環境や法整備が進んでいない日本において、「V」が十分に性能を発揮できるシーンは正直かなり少ないだろう。
しかし、テクノロジーを惜しみなく注ぎ込んだモンスターマシンであり、オーバースペックだろうがなんだろうが関係ない魅力がそこには存在するのも事実だ。
スペックなどの詳細は徐々に発表されるようで、発売日はまだ明かされていないが、販売予定価格は税込み45万円也。現在は公式ページにて予約ができるようになっている。