Shutterstockより
徹夜は当たり前で睡眠時間を削ってでも良いものを作るのが「できるクリエイター」の条件?
それともしっかり眠らないと良いもの作りなんてできない?
「働くみんなの睡眠事情」は、さまざまなクリエイターの方々の睡眠事情を伺い、クリエイターにとってのよりよい働き方を見つけていくシリーズです。
記念すべき第一回に登場いただくのは、おもちゃやゲーム、遊びを作り出すおもちゃクリエーターでアイデア発想ファシリテーターの株式会社ウサギ・高橋晋平さんです。日頃からアイデアを生み出し続ける高橋さんは、どのような睡眠の習慣を心がけているのでしょうか。
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高橋 晋平 (たかはし しんぺい)
おもちゃクリエーター、アイデア発想ファシリテーター。秋田県生まれ。2004年に株式会社バンダイに入社。第1回 日本おもちゃ大賞を受賞し、発売初年度に国内外累計335万個を販売した「∞(むげん)プチプチ」など、イノベイティブトイの開発に約10年間携わる。14年に株式会社ウサギを設立。玩具・ゲームの考え方を活かした事業を企業と共同開発し、企画アイデアの発想セミナーやワークショップを全国で実施している。得意なのは笑い・遊びのある企画を作り、話題にし、販売につなげること。TEDxTokyoでのスピーチは累計200万回再生。近著『1日1アイデア』(KADOKAWA)など、著書多数。
学生時代から守ってきた7時間半睡眠
―― 1日の睡眠に関するスケジュールを教えてください。
高橋:ほぼ毎日7時間半ほど睡眠の時間を取ることが多いです。だいたい22時前くらいには寝て、5時半に起きるという生活をしています。
―― 就寝に関して、最近使っている/気に入っている寝具やアイテムがあれば教えてください。もしくは欠かせない習慣があれば教えてください。
高橋:寝具メーカー西川のセミオーダーで作ったまくらは、旅行に行く際も持参するほど欠かせないです。小林製薬の温活グッズ「あずきのチカラ」も眠りやすくなるので気に入っています。また昼寝をするように心がけていて、10分後にアラームを設定してはっぴいえんどの音楽をものすごく小さい音で流しながら5分かけて、5分間寝る「5分昼寝」も行っています。
反対に、寝る前にスマートフォンでYouTube動画を見る癖がついてしまったことは、よくない習慣だったなと思います。睡眠に悪影響があるだけでなく、疲れ目までひどくなりました。あまりにも身体的に影響するので、今では就寝前のスマホは避けるようにしています。
―― これまで、睡眠の習慣を大きく変えたことはありますか?そのきっかけや、その後の仕事や生活への影響がどのようなものになったか教えてください。
高橋:会社員時代も朝7時にはオフィスに行って仕事に取り掛かっていたので、早起きする習慣はありましたが、独立してからは、毎朝6時30分からVoicyで配信している音声番組『高橋晋平の1日1アイデア』があるため、より一層早起きするようになりました。必然的に寝る時間も早く寝る習慣がついたと思います。朝から仕事していると午前9時までに相当な量の仕事をこなせるため非常に効率がいいです。
また5年ほど前まで横向きで寝ていたのですが、眠り方に関するYouTube動画を参考に仰向けに変えました。それ以降は肩、首、腰など体の調子がいい気がします。
―― 仕事と睡眠のバランスに関して、どのようにお考えでしょうか?
高橋:やはり睡眠の量は、仕事のパフォーマンスに直結すると思います。睡眠による休養は裏切らないですからね。学生時代から受験勉強ですら睡眠時間だけは減らさずにいました。睡眠時間を確保できているから人生が上手くいっているとすら思います。
さらに5分昼寝の習慣も大切にしていて、会社とかでも、お手洗いに隠れてでも5分間寝たほうがいいと思っています。30分寝てしまうとかえってぼーっとしてしまうので、クリエイターの方々には何も考えずに一瞬で寝る練習をしておくことをおすすめしたいです。