CULTURE | 2023/08/28

テクノロジーが「私の身体」に入り込み「他人の身体」に働きかけるのは奇妙?それとも楽しい?『わたしのからだは心になる?』展が8月30日から開催

筧康明+赤塚大典+吉川義盛《Air on Air  <forest/sea/city>》
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筧康明+赤塚大典+吉川義盛《Air on Air  <forest/sea/city>》

文:FINDERS編集部

自分と他人、自分と機械の境界線を超える8つの体験

東京都が主催する展覧会『わたしのからだは心になる?』展が8月30日から11月19日まで有楽町・SusHi Tech Square1階で開催される。

予測不能な時代の都市に向けて東京都が「持続可能な新しい価値」を生み出すことを推進する“Sustainable High City Tech Tokyo = SusHi Tech Tokyo “。

その取り組みの一環としてアートとテクノロジーを触媒に未来の価値を想像し創造していく場として、展覧会シリーズ「PASs(Playground for Alternative Seeds)=新たな種を育む思考の遊び場」が定期開催される。

その第1期展覧会として行われる本展は、「わたしのからだは心になる?」をコンセプトに、若手クリエイター・研究者を中心とした8組の作品を展示。スマホやVRの登場、さらにはAIや自動運転の普及によって機械と身体の境界が曖昧なものになっていくかもしれない未来において、「身体」のありようを鋭く問いかけ、自分固有のものだと思っていた体が、まったく異なるカタチや感覚になる体験をしたり、社会のなかの身体の存在を考えたりする機会を提供する。

その一例を紹介すると、インタラクティブメディア研究者・アーティストの筧康明、Firefoxの開発を中心に従事するプログラマーの赤塚大典、プログラミングを用いたビジュアルコンテンツデザインを手がける吉川義盛によるユニット「筧康明+赤塚大典+吉川義盛」による『Air on Air <forest/sea/city>』では、息を吹きかけると画面に映し出されている遠隔地にシャボン玉として放出される参加型インスタレーション作品。

筧康明+赤塚大典+吉川義盛《Air on Air  <forest/sea/city>》

アーティストのノガミカツキによるパフォーマンス型作品の『仮想支配』は、バーチャル上の身体感覚が自分自身の感覚に近いと錯覚する現象や、物理的制約のある生身の身体が邪魔だと感じるようになるといった、身体感覚が侵食される状況に抵抗を試みるパフォーマンス型作品。加えて、ノガミカツキによるパフォーマンスも8月30日の19:30から関連イベントとして行われる。

ノガミカツキ《仮想支配》


『わたしのからだは心になる?展』
期間:2023年8月30日(水)〜11月19日(日)
会場:SusHi Tech Square 1F
料金:無料
入場方法:個人は予約優先(当日枠あり)、団体は予約制 予約URL
※詳細はお問い合わせください