文:FINDERS編集部
辰巳満次郎×ケン・イシイが手掛ける能とテクノが融合した演目も披露
音楽レーベル「U/M/A/A(ユーマ)」の設立20周年を記念した新プロジェクト「TechnoByobu(テクノ屏風)」がスタートする。
本プロジェクトは国内外で評価されているアーティストの作品をモチーフに、
・テクノを表現したアートワーク
・職人の技術を集結した伝統工芸(屏風)
・デジタル証明書(NFT)
の3要素を組み合わせた新時代のアート作品を制作、販売する取り組み。
第1弾となる「Electronic Fan Girl」は、YMOの1stアルバム『Yellow Magic Orchestra』の「US盤」ジャケットとして有名なアートワークを、118年の歴史を持つクリエイター集団・歴清社の技術により洋金箔(真鍮箔)の上に施したうえで、NFT証明書付きで3月3日から受注販売する。価格は税込88万円で50隻限定。
NFTは通常デジタルデータ作品(NFTアート)として販売されるものだが、TechnoByobuでは情報を記録した非接触系のICタグ(スタートバーンが運営するNFT管理サービス「Startrail PORT」と接続)を、エディション・ナンバーを記載したプレートに埋め込み、屏風の背面にセット。スマホをプレートに近づけると売買歴が表示され、作品がリセールされるたびにクリエイターにも一定のロイヤリティが入る仕組みも整えている。
作品の販売が開始される3月3日には、記念イベント「〜テクノ屏風開封の儀〜 joins TECHNOH LAB.」が日本橋・水戯庵で開催される。併せてDOMMUNE公式YouTubeチャンネルでの生配信も行われる。
作品が初めて公の場で公開されるお披露目イベント。そのほか、内田輝氏のクラヴィコードと東野珠実氏の笙による生演奏、製作者による「TechnoByobu」誕生の物語やNFTに関する解説、ゲストによる「TechnoByobu」のレビューやYMOに関するそれぞれの体験談などを語るトークショーなどが行われる。トークショーには本作品のオリジナルイラストを担当したルー・ビーチ氏とアルファレコード創業者の村井邦彦氏がビデオ出演する。
またイベント後半には、重要無形文化財総合指定、シテ方宝生流能楽師の辰巳満次郎氏と日本のテクノシーンを牽引する東洋のテクノゴッドことケンイシイ氏による能とテクノを融合した演目「TECHNOH LAB.(テク能・ラボ)」も行われる。
能舞台に映し出されるプロジェクションマッピングと伝統的なパフォーマンス、テクノミュージックの融合を鑑賞することができる。
イベントの一般参加者の入場申し込みは終了しているが、DOMMUNEが中継する生放送で視聴できる。なおイベント後半の「テク能ラボ」は2月28日16時半現在、予約サイト「TableCheck」経由で参加申込ができるようだ。
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『〜テクノ屏風開封の儀〜 joins TECHNOH LAB.』
日時:2023年3月3日(金)19:00~
会場:水戯庵/DOMMUNE公式YouTubeチャンネル