文:山田山太
マスクを付けたままの生活がすっかりおなじみとなったが、外出先でちょっと飲みものを飲む時や、スマホのロックを顔認証で解除する時、マスクをあごの下にズラすという人は多いのではないだろうか。
しかし、その行為はウイルスの感染リスクを高めているかもしれない。
あごから口元へウイルスが移動
イギリス・ミッドランズ地域で救急車の手配などを手掛ける「East Midlands Ambulance Service」は先々月、Facebook上に、マスクをあごに下ろす行為はウイルスへの感染リスクを高めると注意を促した。
マスクをつけている間も、あごの下から首元にかけての部分は、無防備に晒されウイルスが付着しやすくなっている。そのためマスクをあごに下ろすと、その内側にそのウイルスなどが付着し、再びマスクを戻すと鼻や口から感染する可能性があるとのことだ。飲食をする時など一時的にマスクを外す際は、あごに掛けずに完全に外してほしいと訴えた。
しかし、一時的に外したマスクはどのように保管すればいいのだろうか? トロント大学の感染症学教授のアンドリュー・モリス博士は『The Star』に、マスクを一時的に外し保管しておくために、紙袋、または清潔で再利用可能なプラスチックの容器などを持っておくことが理想的だと語っている。「マスクの外側は外側に、内側は内側にある必要があります。手を洗う前後にマスクのストラップに触れるだけです」とモリス教授。