文:もろふしゆうこ
犬と猫は、仲良くなれるのか。動物好きのペットオーナーなら一度は考えたことがあるテーマではないだろうか。
もちろん相性の良し悪しは個々によってまちまちだろうが、まるで「食べたくなるくらい好き」といわんばかりに仲良しな犬と猫のエピソードをご紹介したい。
出会った瞬間から親友になった猫と犬
動物の養子縁組施設にいた猫のベラは昨年12月末、ガブリエルさんの元で暮らすことになった。ガブリエルさんは当時、すでにジャーマンシェパードのブッタを飼っていたため、2匹は仲良く暮らすことができるかと悩んでいた。
なぜなら施設の担当者によると、ベラが廃墟で発見された時、これまでのケンカで受けたと思われる古傷があったそうだ。今も耳にはその名残がある。しかし、実際にベラを引き取ると、その悩みはすぐ消えた。
ベラとブッタは一緒に遊び、すぐにじゃれ合うようになった。2匹はほとんどの時間を一緒に遊び、寄り添って昼寝をし、また楽しそうに遊ぶ。そんな日々を送るようになった。
ある日、ガブリエルさんは車でルイジアナ州に、ベラとブッタと一緒に遠出した。2匹はしばらくの間、普段と同じように車内で遊んでいたが、しばらくすると遊び疲れたのか、眠りについた。その時、ガブリエルさんはとても微笑ましい光景を目撃した。
なんと、ブッタがベラの頭をくわえた状態で、すやすや眠りについていたのだ。ガブリエルさんは「本当に驚いたわ!まさかそんな不思議な格好で寝ちゃうなんて」と『the Dodo』の取材に当時を振り返った。この姿勢で寝ていたのは数分のことだったそうだが、2匹の信頼関係がいかに強いものかがよく表れている出来事と言えるだろう。