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「新しい生活様式」の時代に改めて考えるSDGs
ウェブメディア「FINDERS(ファインダーズ)」創刊編集長の米田智彦がホストを務めるポッドキャスト番組「FINDERS RADIO」。第5回のゲストは、「エコロジーとエコノミーの共存」をテーマに数多くのコンテンツ、メディア、イベント、ワークショップ開発などを行う一般社団法人「Think the Earth」の理事・プロデューサーを務める上田壮一さん。
今回のテーマは「コロナ禍におけるSDGsの行方」です。
【今回の内容】
・SDGsは国連が定めた「持続可能な開発目標」として2030年までに17の達成目標がある
・上田さんの専門はソーシャルコミュニケーション、ソーシャルデザイン。社会課題をデザインのアプローチで自分ごととして感じられるような活動を20年ほどやっている
・堅苦しい本ではなくビジュアルブックを作って学校に配布したり、ワークショップをやったりしてきた。
・新型コロナには色んなヒントがある。経済を中心にした「日常A」から命を考える「日常B」になりつつある。今後「日常A」にそのまま戻るのではなく、新たな「日常A’」がやってくるはず。SDGsで言っていることも同じ
・コロナによってあっという間に温室効果ガスがなくなったというファクトがある。SDGsは大きすぎてイメージが湧かない部分もあったが、身近な問題として捉えるチャンスかもしれない。
・一方「地球からの警告メッセージ」などと言うのも違う。自分が感染したらそんなこと言えるのか?
・「SDGsは誰も取り残さない」と言っているのに、取り残されている人がたくさんいる。コロナによる被害は貧富の格差の問題と深い関係がある
・こんなに国家予算が使えるんだったら、普段からもっと使ってほしい
・自然災害とのダブルパンチが来るだろう。インドはサイクロンで270万人が避難。13億人のロックダウンをしたのにアジア最大の11万人の感染者が出た
・コロナによってSDGsのゴール達成は遠のくのか。ただ「80%の接触を避けよう」と国がアナウンスして全力を出し、頻繁に達成数値を出していったらどんどん実現が近づいていった。数値目標を立ててアクションを起こすことは絶対に必要