LIFE STYLE | 2021/08/11

3年後、宇宙で結婚式を挙げたいカップル募集。成層圏気球で過ごす豪華な宇宙旅行のチケット予約開始

文:窪田みちる

人生の節目の日とも言える特別なイベントを、宇宙で開催してはいかがだろうか。

今年6月、米国フ...

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文:窪田みちる

人生の節目の日とも言える特別なイベントを、宇宙で開催してはいかがだろうか。

今年6月、米国フロリダに拠点を置くSpace Perspective社は、2024年以降の宇宙旅行のチケットの予約を開始した。すでにチケットを購入した人の中には、宇宙で結婚式を挙げようと検討している人もいるという。

最大8人で6時間のフライト

同社は、地上から10万フィート(約33km)地点を飛行することができるサッカースタジアムサイズの成層圏気球を提供。民間飛行機が平均およそ10kmの高度で巡航することからも、いかにこの高度が規格外であるかがお分かりいただけるだろう。この気球によって運ばれるカプセルに、最大8人を収容できる。

カプセルの内部はリクライニングシートが備え付けられており、フライト中は食べ物や飲み物も提供される。また、トイレ、バー、機内Wi-Fiなどが完備。乗客はこの快適なカプセルの中から360度パノラマで、幻想的で美しい光景を目にすることができ、およそ6時間のフライトを贅沢に過ごすことができる。

同社の共同CEOであるテーバー・マッカラム氏と妻のジェーン・ポインター氏は『The Observer』(https://observer.com/2021/07/space-perspective-founder-interview-balloon-space-travel/)の取材に「(この宇宙旅行は)驚異的なものになります」と、この宇宙旅行の魅力をアピール。そして「上昇中は、全方向450マイル(約720km)の範囲を見渡すことができます。つまり、フロリダ半島全体、バハマ、キーズを経てメキシコ湾まで見渡せるのです」「最高高度では、真っ暗な宇宙空間と同時に地球の湾曲線を見ることができます。宇宙飛行士がいつも話している象徴的な薄い青い線ですね」と続けた。

チケットはおよそ1400万円も割安?

同社の公式サイトによると、2024年の宇宙旅行のチケットはすでに完売。ただ、2025年のチケットなら予約が取れるようだ。気になる値段は、12万5000ドル。日本円にしておよそ1400万円と超高額だ。

しかしジェーン氏は、Virgin Galactic社やBlue Origin社、SpaceX社といった競合他社が提供する宇宙旅行よりははるかに安いと言及。さらに、テーバー氏は「将来的には、宇宙に行くことは『ヨーロッパに行くこと』と同じになるだろう」と述べた。もし本当に、海外旅行感覚で宇宙へ行くことができるようになったら、結婚式場の候補の1つに“宇宙”が加わる日はそう遠くないのかもしれない。