NFTとブロックチェーンの関係
ブロックチェーンが改ざんされない、オープンになっているという特性があるので、これを応用したのがNFT。NFTでは、ブロックチェーンに、オリジナルがどこにあるのか、アーティストが誰なのか、今は誰が所有しているのかを記録します。この記録は改ざんされず、インターネット上に公開されているので、世界中の誰もが確認可能です。誰が見ても、オリジナル・データであることが、はっきり分かるので、証明書としての役割を果たすのです。
NFTで使われるブロックチェーンとしては、ビットコインではなく、イーサリアムでしょう。そもそも、NFTの技術は、イーサリアムの規格として出てきたので、イーサリアムが利用されることが多くなります。また、面白いことに、イーサリアムには、スマート・コントラクトという契約をプログラムとして作り込むことができるので、NFTの転売条件を組み込み、転売された場合には、売上の10%をアーティストに分配するといった条件を付けることができます。
日本では、アート作品が転売されたときにアーティストに支払われるロイヤリティを定めた「追求権(Resale Right)」がありません。だからこそ、日本では、アーティストがNFTに注目しているのは、頷けます。
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