LIFE STYLE |

子どもが産めないはずの女性、クラブからの朝帰り直後にトイレで出産。妊娠に気づかず、突然母親になる

Photo by Shutterstock
文:藤井咲希
虫垂炎だと思いトイレに行ったら
英国ウェールズ州南部、ス...

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嬉しさの一方、変化に対応できなかった日々

カーラさんと赤ちゃんは、すぐさま地元の病院に搬送された。前日に飲酒していたため赤ちゃんの状態を心配していたが、検査の結果、特に異常はなかったという。とは言え、突然の事態にカーラさんは完全に放心状態。子宮内膜症のため定期的に避妊治療を受けており、また生理も来ていたため、妊娠することはないと思っていたのだ。医師からは「非常に稀であるが、出産する可能性がある」と伝えられたとのこと。

出産を経たカーラさんは「赤ちゃんの小さな手を握ったとき、私の心はとろけてしまいました。この子は本当に私の子なんだと実感しました」と明かす。カーラさんはジェイデンさんと2人で乗り越えていこうと決意し、実家で新たな生活を始めた。ただ、カーラさんは産後うつ病とPTSDを患うことに。数カ月間のセラピーと投薬治療を受け、ようやく自分自身を取り戻すことができたという。

赤ちゃんは「オスカー」と名付けられ、現在2歳になり元気に過ごしている。「母親になったことでこれ以上の幸せはありませんし、オスカーに自分がどうやってこの世に生まれてきたのかを話すのが待ち遠しいです」とカーラさんは語っている。

新しい命の誕生はかけがえのない喜びではあるが、何の心の準備も出来ていなかった若い2人にとっては大きな重圧だったに違いない。オスカー君はきっと神様からのサプライズ。これからも新しい毎日を幸せに過ごしてほしい。


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