文：岩見旦
ひと財産築くためには、一生を捧げなければならないように思えるが、もしかしたらそこまで時間は必要ないのかもしれない。現在世界には保有資産が10億ドル以上の億万長者（ビリオネア）が2755人おり、その内の約3.8%に当たる106人が1981年～1996年生まれのミレニアル世代だ。
今年、25歳～40歳を迎えるミレニアル世代の中で、最も裕福な人は一体誰なのだろうか？ VISUAL CAPITALISTが『Forbes』のデータを基に、インフォグラフィックスにしたミレニアル世代の長者番付を紹介する。
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トップ10は下記のようになった。
1位 マーク・ザッカーバーグ（36歳・アメリカ） 保有資産970億ドル Facebook
2位 張一鳴（37歳・中国） 保有資産356億ドル TikTok
3位 楊惠妍（39歳・中国） 保有資産296億ドル 碧桂園控股（カントリーガーデン）
4位 ダスティン・モスコヴィッツ（36歳・アメリカ） 保有資産178億ドル Facebook
5位 宿華（39歳・中国） 保有資産178億ドル 快手
6位 パーヴェル・ドゥーロフ（36歳・ロシア） 保有資産172億ドル Telegram
位 ルーカス・ウォルトン（34歳・アメリカ） 保有資産156億ドル ウォールマート
8位 エドゥアルド・サベリン（39歳・ブラジル） 保有資産146億ドル Facebook
9位 程一笑（37歳・中国） 保有資産141億ドル 快手
10位 ブライアン・チェスキー（39歳・アメリカ） 保有資産137億ドル Airbnb
1位に輝いたのは、ご存知Facebook創業者のマーク・ザッカーバーグ。Facebook株13%を保有しており、保有資産は970億ドル。この他、TikTok、快手、Telegram、Airbnbといった話題のサービスを手掛けるテック企業の創業者が並んだ。また、楊惠妍やルーカス・ウォルトンといった、親族から莫大な相続を受け継いだ人も名前を連ねた。
注目は25位にランクインした汪莹。36歳の時に電子タバコ企業RELXを立ち上げ、中国最大手へと成長させた。創業からわずか3年で、中国で最も裕福な女性の一人になった。
ミレニアム世代の億万長者を国別に見ると、最も多いのがアメリカで33人。続いて中国が23人だ。ちなみに、日本は1人もランクインしなかった。また日本の長者番付を見てみても、50位までにミレニアム世代の名前はない。日本も若者がイノベーションを起こす機会を得られるよう、米中の社会風土に学ぶ部分がありそうだ。