武者良太
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1971年生まれ。埼玉県出身。1989年よりパソコン雑誌、ゲーム雑誌でライター活動を開始。現在はIT、AI、VR、デジタルガジェットの記事執筆が中心。元Kotaku Japan編集長。Facebook「WEBライター」グループ主宰。
動画、ゲームを楽しむのにちょうど良いタブレット
大事なことなので最初に記します。同機はAndroidタブレットの亜種ですが、Android用としてリリースされているアプリの一部がインストールできませんし、インストールしたとしても動かないものがあります。それを理解した上で手にするなら、コスパ高のモデルです。
と、冒頭から不安な出だしとなりましたが、「HUAWEI MatePad T 10s」はGoogleモバイルサービス(GMS)に対応していないということを、僕らは真っ先に知っておくべき必要があります。詳細は後ほど。まずは同機のハードウェア面から見ていきましょう。
「HUAWEI MatePad T 10s」は2021年4月より販売が開始した10.1インチディスプレイを搭載したタブレットです。OSはAndroidをベースとしたファーウェイ独自のEMUI。最新型なのに、実勢価格は2万4780円と激安!1920x1200ピクセルの解像度を持つIPSパネルは発色もよく、動画を見たりゲームをするのにベストマッチです。
また2カ所に備わったスピーカーにより、横位置で持った時にステレオサウンドとなるのもGOOD POINTです。JBL、AKGといった名高いオーディオブランドを傘下に持つハーマンインターナショナルの手によりHarman Kardonチューニングが施されたスピーカーは、音像がシャープで音域も広く、音量もある。やっぱり動画、ゲームでココロを癒やしたり燃え上がらせたりするにはいいタブレットですね。
有線イヤホン端子も忘れちゃいけません。いくら内蔵スピーカーの品質がいいとはいっても、有線接続時のイヤホン・ヘッドホンの音の素晴らしさにはかないませんから。
搭載されるSoCはKirin 710A。決して速いプロセッサではありません。メモリも2GBとやや寂しさと切なさを感じます。画面を分割して複数のアプリを同時に動かせる機能もありますが、メモアプリ&ブラウザなど、軽量なアプリ同士でないともっさりな顔をのぞかせる。
でも1つのアプリだけを使うのであれは、ビデオチャットや3Dキャラを動かしまくるゲームでなければ必要十分なポテンシャルを持っています。2万円台の10インチタブレットでここまでできたら上等でしょ!とも思えてきます。
そして使い続けていくと、バッテリーの持ちの良さがじんわりと伝わってくる。ハイスペックSoCでバッテリーライフも長いモデルにするにはバッテリー容量を増やさなくてはならず、結果的に重くなります。そう考えるとMatePad T 10sは処理速度と大きさとバッテリーの持ちのバランスがいい。日常使いにおいて扱いやすいモデルに仕上がっています。
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