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文:山田山太
イギリスは、2016年に行われた国民投票の結果、EUからの離脱を選択。いわゆる「ブレグジット」の道を進んだ。2020年12月31日をもって、EU法が適用される期間が終了。これにて名実ともにイギリスはEUから離脱することとなった。
そんな中、思わぬ形でブレグジットの影響を受ける事件が勃発。オランダの公共放送NPOが今月8日に報じたニュースが、ネット上で注目を集めている。
「ようこそブレグジットへ」と皮肉
オランダの税関職員が、イギリスから貨物フェリーに乗ってきた車をチェックしている。そして、税関職員は車の中からあるものを発見。そして、運転手に「個人が肉、果物、野菜、魚などの食品をEU圏内に持ち込むことはできません」と説明し、没収した。
税関職員が発見したのは、アルミホイルに包まれたハムサンド。どうやら運転手の昼食のようだ。運転手は、せめてハムを抜いてパンだけでも返してくれないかと懇願するも、税関職員は「残念ながら、すべて没収となります。ようこそブレグジットへ」と皮肉たっぷりに返答。運転手もまさかの悲劇に、「オーマイガー」と声を上げ、笑うしかないといった様子だ。
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