ITEM | 2019/09/24

複数のiPhone、iPadをリンクしてマルチアングル動画が作れるアプリ「4XCAMERA Maker」

文:武者良太
アプリで撮影・編集し、すぐにアップできる
1台のカメラで撮った映像はアングルを変えるのが難しく、手持ち...

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文:武者良太

アプリで撮影・編集し、すぐにアップできる

1台のカメラで撮った映像はアングルを変えるのが難しく、手持ち撮影でもなければ単調な映像となりがち。しかし複数のカメラで捉えた映像を1つの画面に収録/配信するには、ビデオスイッチャーと呼ばれる機器が必要だ。機能によりできることの差はあるが、安価な製品でも4万円、高価な製品となると数十万円ものコストがかかる。

ところがローランドが新たに公開した「4XCAMERA Maker」は、ビデオスイッチャーの役目を果たしながらも基本無料のまま使えるアプリとなっている。

使用できるカメラはiPhoneおよびiPadに限られるし、同時に複数の映像を表示させる分割画面機能の一部は有料アップグレード(960円/10月10日までは360円)が必要となっているが、スタンダードな映像スイッチング目的で使うならば無料のままでいい。

また(音質に拘りたいなら導入するべき)スマートフォン用オーディオ・ミキサー「GO:MIXER」「GO:MIXER PRO」と接続して使うならば、全機能が開放されるようになる。

別途スマホホルダーや三脚が必要とはいえ、カメラのセッティングもカンタン。アプリの操作もカンタンで編集もしやすい。さすがに有料のパソコン用動画編集アプリほどの機能はないが、ライブ感を伝えるには最適だ。

楽器メーカーであるローランドが作っただけあって、同アプリはバンドやセッションの演奏風景をYouTubeやSNSで公開する人向けとなっている。しかし手軽に扱えることから、インタビューや対談といったシチュエーションでも活躍するであろうアプリだ。

ただし注意が1つ。撮影と同時に、子機から親機となる端末に映像をストリーミングするため、iPhone/iPadともに熱をもちやすい。直射日光が当たっている場所で撮影すると、数分で「高温注意」のメッセージが表示され、本体温度が下がるまで何もできなくなってしまう。三脚設置時は大型のクリップをつかって傘をとりつけ、iPhone/iPadに太陽の光が当たらないようにセッティングしたい。


4XCAMERA Maker