街中で外国人に道案内するときのカジュアルなフレーズ
オフィス街など街中の道端で立ち止まり、キョロキョロしながらスマホを見て……を繰り返す外国人を見かけた時、どうしますか?
「Are you okay ?」 くらいであれば簡単に声かけできると思います。ただ、その続きの会話がなかなか出てこないことってありませんか? たとえば、外国人が教科書どおりに道に迷っていれば、「I can take you there, follow me」(連れてってあげますよ。連いてきて)と言えばOKですが、ここはもっとカジュアルに、カリフォルニアの風を吹かせてみるのはどうでしょう?
相手がフレンドリーな国民性の人であれば、カジュアルなやりとりに安心するはずですし、嬉しいと思ってくれる人が多いように感じます。
ということで、具体的な会話をシミュレーションしてみました!
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フィー・ハーディソン
ライター、クリエイター
高校教師や大学留学課事務、バーテンダー、通訳・翻訳家、といった特殊な経歴を持ち、その経験を活かしてブログやYouTubeで活動。『New York Times』に取り上げられるなど、クロスカルチュアルな知識を広め、活動の幅を広げている。
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You: Is everything okay?
(あなた:大丈夫ですか?)
Guy: Oh Hi, I’m looking for a bar called Two Dogs?
(男性:あ、どうも。えっと、Two Dogsっていうバーを探してるんだけど……)
You: That’s right over there. Actually, I was just walking there. Wanna walk there together?
(あなた:それならすぐそこだし、私も今からちょうどそこに飲みに行くとこ。一緒に行く?)
Guy: Wow lucky me! I owe you. Your first drink is on me.
(男性:ワオ!ラッキー! 借りができたよ。一杯目は奢らせて)
You: You sure? Lucky me!
(いいの?ラッキー!)
今回覚えておきたいフレーズ
それでは解説していきます。
1.「Is everything okay?」 (大丈夫ですか?)
これは超万能ワード。これに関しては丁寧語だとかカジュアルだとかも関係ないので、どんな場面でも、どんな相手にも使えます。ナンパに困っていそうな人などにも、この声かけができますね。
2.「right over there」(すぐそこ)
「すぐ」を意味する 「right」 です。「right now(今すぐ)」 や 「right here(この場)」はよく聞くかもしれませんが、実は「すぐそこ」を意味する 「right over there」もよく使われます。「○○はどこ?」と聞かれた時に、指を指して「It’s right over there(すぐそこだよ)」と返事ができれば色々と説明せずに済んで簡単ですね。
3. 「wanna」(〜したい)
要注意の口語 「want to」の略です。ビジネス文書では絶対に、絶対に使えませんが、お堅い場面以外で普段話す時は誰もが 「wanna」を使うと思います。「Wanna(want to)」の後には必ず動詞の原形がくるので、使い方に気をつけましょう。ちなみに 「gonna」は 「going to」の略で、「tryna」は 「trying to」の略です。ちなみに、口語では日本語のように主語を省くこともよくあります。このシーンでは 「You」が省略されていますね。
4. 「on me」(私持ち/私のせい)
飲みに行く時にはよく使う「on me」。少なくともアメリカではラウンドでお酒を買うことが多いので、グループ全員の1杯目をAさんが払い、2杯目はBさんが払うといったことがよくあります。なので、「First round’s on me (一杯目は私が払うね)」なんてセリフはよく聞くと思います。ちなみに 「on me」はこのほかにも「私のせい」や「私の責任」という意味もあります。「Sorry, that’s on me」と言えば、「ごめん、それ私のせいだわ」とサラッと謝れます。
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バーで偶然居合わせた外国人観光客に 「Your first round is on me, welcome to Japan(一杯目はおごりますよ。ようこそ日本へ)」なんて言えたらかっこいいかもしれないですね。