文:岩見旦
夢と魔法が奇跡を起こすディズニーのテーマパーク。ミッキーやミニーなど人気キャストが心のこもったおもてなしで、私たちを出迎えてくれる。
そんな中、米国のディズニーのテーマパークでの白雪姫による神対応が、SNS上で話題となっている。
ディズニー・ワールドでパニック発作を発症した6歳の男の子
自閉症を患っていて、会話をすることが出来ない6歳のブロディ・バーグナー君は、8月25日、米国フロリダ州にあるディズニー・ワールドを家族とともに訪れた。
午後4時頃、家族は白雪姫と写真を撮影するため列に並んでいたが、騒音や人混みが苦手なブロディ君は、当日暑かったこともありパニック発作を起こしてしまった。その時のブロディ君の様子を母親のローレンさんは、「ブロディはオーバーヒートし、汗を掻き、あらゆるものに圧倒されていました」と、『TODAY』の後の取材に語った。
男の子の笑顔を取り戻す白雪姫
パニック発作で苦しんでいるブロディ君を見た白雪姫は、驚くべき行動を取った。ブロディ君にキスをし、抱きしめ、そして膝枕をして介抱したのだ。さらに、白雪姫はブロディ君を連れて、人混みから離れて散歩をし、手を取ってダンスをした。その時の写真を見てみると、打ちのめされていたブロディ君が笑顔を取り戻していることが確認できる。
一緒にベンチに座り、かけがえのない時間を過ごしたブロディ君と白雪姫。しかし、ローレンさんは白雪姫の写真撮影の列が混み合うことを不安に感じていた。しかし、その心配は杞憂だった。ローレンさんが列の方を振り向くと、待っている人たちが拍手をし始めたのだ。ローレンさんも救われる思いだったことに違いない。
54万いいね。Facebookで大きな反響
翌日、ローレンさんはこの想いを、自身のFacebookに投稿。この時の写真を添えて「白雪姫は本当に天使でした。彼女は魔法のようで、私たち家族は感動しました」「私たちはこの瞬間を永遠に忘れないでしょう」とディズニーに感謝のメールをしたことを明かした。
この投稿は現在54万件もの「いいね」を獲得し、SNS上で大きな反響を見せた。「なんて素晴らしく思いやりのある人なのだろう」「この経験はプライスレス」「本当のディズニーマジックだ」などと称賛の声を集めた。
白雪姫の神対応は、まさにディズニーの「We Create Happiness」という基本理念に則った行動だった。ディズニーが私たちを魅了し続けるポイントはこの基本理念にあるのだろう。