ITEM | 2019/07/09

専門家の鑑定とブロックチェーン活用で正規品売買をサポート。スニーカー専用個人売買アプリ「KCKC」

文:武者良太
ブロックチェーン&RFIDで真贋保証
目的のモノをできるだけ安く買いたい。多くの人のそんな願いをあざ笑...

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文:武者良太

ブロックチェーン&RFIDで真贋保証

目的のモノをできるだけ安く買いたい。多くの人のそんな願いをあざ笑うかのように、さまざまなアイテムのコピー品が流通している現在。ブランドスニーカー専用の個人売買アプリ「KCKC」のβ版が公開された。

ブランドスニーカーもコピー品の流通が多い分野だが、KCKCはアプリ内で売買されるアイテムの真贋保証機能をもつ。

真贋保証にはブロックチェーンを紐づけたRFIDを活用する。アプリ内で売買取引が成立すると、KCKCのスニーカー鑑定士がスニーカー本体、タグ、付属のひも、箱などの情報から真贋を判定。正規品だと認定されたアイテムの詳細情報をブロックチェーンで記録し、リンクをRFIDタグに書き込んだ上で商品に添付し発送する。

いちど付与されたRFIDタグの情報は、いつでもスマートフォンからアクセス可能。そのため改めて売却する際も、でも正規品であることをKCKC側が保証してくれる仕組みとなっている。

ブロックチェーンを活用した真贋管理システムは、KCKCだけでなくルイ・ヴィトンとマイクロソフト、コンセンシスが手がけたプラットフォーム「AURA」でも取り入れられている。こちらは原材料の調達段階から情報が記録されるBtoBC向けのサービスだが、KCKCが担うのはCtoCの市場。正規品が適切な価格で取引され、本当に求める人のところに届く環境を構築するのが目的だろう。

現在はβ版で、利用料金は出品側が手数料として6%、購入側が10%の鑑定料および3%の手数料を支払うこととなる。スタンダードなオークション方式ではなく、指値でのみ取引が成立するため、故意に高騰することはない。


KCKC(iPhone)

公式サイト