文:武者良太
他サービスでは読めない独自タイトルも
本が売れない時代だ、と言われている。確かに電車の中で本を開いている人の数は激減し、代わりに誰もがスマートフォンで情報を得ている。そして人の行動スタイルの中に本屋に行くという選択肢がなくなってきた。
それでも本には本の良さがある。特に雑誌の特集記事は注目の価値がある。四季に合わせたセレクション、複数の商材を対比させるコンテンツなどなど、企画・編集による価値創造はビジネスの視点で見ても参考になる。強引に言ってしまえば、目次を読むだけでも世の中のトレンドが見えてくる。
TSUTAYAを運営するCCCが新たに「T-MAGAZINE」というサービスを開始した。
週刊誌、ファッション誌、ビジネス誌から、鉄道、将棋、釣り、健康などを取り扱う専門紙までカバーするサブスクリプションな電子雑誌の読み放題サービスだ。月額432円で400誌以上が読み放題になり、「Rolling Stone Japan」「NHK将棋講座」など他の書籍読み放題サービスでは扱っていない独自タイトルも扱っている。
スマートフォンのみならず、タブレット、PCでの閲覧にも対応。読み進めたページ数を共有するしおり機能も搭載。デバイスをまたいでの閲覧がしやすくなっている。
このサービスを用いてもスマートフォンで情報を摂取するスタイルは変わらないかもしれない。しかし普段は興味がなく手に取らないけれども、自分の知らない市場で評価されているコンテンツの片鱗をチェックできるメリットは大きいだろう。
初回1カ月は無料。お試しに始めてみてはいかがだろうか。