文:山田山太
新型コロナウイルスの影響によって、世界中の医療機関が大きな負担を強いられている。
そんな中、トルコの救急救命室に思わぬ珍客が訪れ、人々を和ませた。
病院の廊下に現れた猫の親子
新型コロナウイルスに罹患した父親の検査のため、メルヴェ・エズカンさんは、イスタンブールのカヌニ・スルタン・スレイマン病院を訪れていた。父親の病状が心配で、強い緊張状態にあった。
そんなエズカンさんの前に、子猫をくわえた母猫が病院の廊下を歩いて現れた。思いもよらぬ来客に、エズカンさんの緊張が一気に解けていったという。
「母猫は私よりも病院のことをよく知っているように見えたので、驚きました」と、エズカンさんは『The dodo』の取材に振り返る。母猫はこの病院になれた様子だったという。
病院のスタッフは猫の親子を明るく迎え入れ、休憩の間一緒に遊び、簡単な検査などを行ったという。幸い親子ともに健康に異常は無く、ミルクなどを求めて病院まで来ていたようだ。その後、念の為に親子は獣医へと連れて行かれたとのこと。
エズカンさんによると、この母猫のことを知っていた病院のスタッフもいたとのこと。母猫は以前にもこの病院を訪れていたことがあったようだ。
エズカンさんは4月27日、この時の様子を自身のTwitterに投稿。8万8000件以上の「いいね!」を獲得し、大きな反響を呼んだ。