文:神保勇揮
診療手順だけでなく、大阪市北区住民向けの医療機関一覧も掲載
今年4月から新型コロナウイルス感染拡大対策の一環として、オンライン診療の規制緩和が行われた。
これに伴い全国で初診含め電話やビデオ通話での診療が可能になった医療機関が急増しており、その数は1万以上にも上る。
しかし、実施されてからまだ日も浅く、そもそも制度自体が周知されていなかったり、どの医療機関の何科が対応しているのかもわかりづらい。
そこでこれまで「新型コロナウイルス感染症に伴う助成金・給付金等まとめ」や「休業要請を受けた業種一覧まとめ」など、数々のわかりやすいインフォグラフィック化を試みてきた大阪市議会議員の前田かずひこ氏(自民党・北区)が新作として「遠隔診療対応病院」のまとめ画像(4月27日時点)を発表した。
なお、この画像に掲載されている医療機関はあくまで「大阪市北区住民向け」のものであり、他の都道府県に関しては厚労省によるまとめページ「新型コロナウイルス感染症の感染拡大を踏まえたオンライン診療について」や、民間企業であるジャッグジャパンによる「全国オンライン診療・電話診療対応医療機関マップ」などを通じて検索することもできる。ただやはりここは各自治体、あるいは前田氏同様に地方議員などの頑張りにも期待したいところだ。
前田氏は「日本はこれまで法律などさまざまな規制により、オンライン教育、オンライン診療などへの対応が、世界の潮流から遅れてきた傾向があります。国は今回の危機的な事態を受けて、将来の可能性を見据えつつ、各省庁横断的に一気にICTの活用を加速させる必要があります」と語っている。
新型コロナウイルスについては全国で院内感染報告が相次いでおり、自身が他人にうつしてしまう・別の病気で医療機関にかかった際にうつされてしまうケースも残念ながら十分に考えられる。最初は方法を調べるのが少し面倒かもしれないが、ぜひこの機会に最寄りの医療機関でも実施されているかどうかを調べ、実際に利用してみてほしい。