文:山田山太
世界中を恐怖に陥れている新型コロナウイルス。感染者数は全世界で80万人を超えた(4月1日現在)。
そんな中、新型コロナウイルスにまつわる悪ふざけがSNSで流行し、大きな物議を呼んでいる。
公衆トイレの便器を舐め、コロナ感染したインフルエンサー
米国カリフォルニア州に住むインフルエンサーのLarzさん(21歳)は3月26日、「新型コロナウイルス陽性と診断された」というコメントとともに、病床に伏せる自身の姿をInstagramに投稿した。
『MailOnline』によると、Larzさんは3月20日、自身のTwitterに「新型コロナウイルスへの認識を高めるためリツイートせよ」というコメントとともに、なんと公衆トイレの便器を舐める動画を投稿。フォロワーを煽るつもりだったのだろうが、まんまと感染してしまい、その姿を世界中に晒してしまったわけだ。現在彼のTwitterアカウントは凍結されている。
Larzさんは以前にもスーパーマーケットで発売されているアイスクリームを舐めて、再び棚に戻すといった炎上で注目を集めていた。
批判を集める「コロナウイルスチャレンジ」
新型コロナウイルス感染に挑戦する度胸試し「CoronaVirusChallenge(コロナウイルスチャレンジ)」と呼ばれ、SNS上である種のムーブメントとなっている。
『Mashable』によると、「コロナウイルスチャレンジ」は、アメリカに住むアヴァ・ルイーズさんが、今年3月に自身のTikTokに投稿した、飛行機の機内のトイレの便座を舐めた動画が始まりだという。
この投稿はすでに削除済みだが、ルイーズさんはTikTokに3万7000人、Instagramに17万5000人のフォロワーを抱えており、その影響力は絶大。ルイーズさんに続く形で、便座や手すり、ドアノブなど、ウイルスが付着していそうな箇所を舐める投稿が後を絶たない。
もちろん、これらの迷惑行為には大きな批判が集まっており、アメリカの人気番組「The View」の司会メーガン・マケインさんも、ルイーズさんを「刑務所に入れろ!」とコメントしている。
新型コロナウイルスは数多くの死者も出ており、病床数が不足している地域も少なくない。当然の批判と言えるだろう。