文:岩井聡史
新型コロナウイルスの被害は深刻だ。不要不急の外出は控えて、なるべく人と接触する機会を減らすようにという勧告がでるほどだ。
そんな中、新型コロナウイルスの影響で誕生パーティーが中止になった一人の男性が話題となっている。
誕生パーティーの代わりに「いいね」を
アメリカに住むオーウェンさんは3月31日に101歳の誕生日を迎える。記念となるこの日を祝うため誕生パーティーが企画されていたが、新型コロナウイルスの感染防止のため中止になった。
そこでオーウェンさんは、Twitter上であるお願いをすることにした。それは誕生パーティーの代わりに「10万1000 (101K)件の『いいね』とコメントで祝ってほしい」というもの。
国連で働くモハマド・サファさんは22日、このお願いが書かれたボードを持ったオーウェンさんの写真を自身のTwitterに投稿し、8万人のフォロワーにオーウェンさんの願いを叶えるよう協力を求めた。
するとサファさんの熱心な気持ちが通じたのか、多くの反響を呼び、2万2000件のリツイート、そして15万件もの「いいね」が届いた。
1万4000件のコメントが誕生日を祝福
さらに、サファさんのTwitterには、オーウェンさんの101歳の誕生日を祝う温かいコメントが1万4000件も寄せられた。
「誕生日おめでとう!101歳ということは数々の時代のイノベーションを見てきたと思います。ロータリー電話からiPhone、スチュードベーカーからテスラへ。さまざまな変化があったでしょう。しかし、愛はいつだって変わりません。誕生日の祝福を!」
「オーウェンさん、誕生日おめでとう!あなたの誕生日はいつだって特別で、今日もきっと素晴らしい一日になるでしょう」
「誕生日おめでとう。私のおばあちゃんもあなたと同い年で同じ月生まれなの」
コメントの中には「次の100年に乾杯!」や「とてもハンサムで驚いています」など、オーウェンさんの若々しい姿に着目するものもあった。見事10万1000 (101K)件以上の反響の集めたオーウェンさん。きっと生涯忘れられない誕生日になったに違いない。
外出自粛で孤立しがちな今、オーウェンさんのチャレンジは、改めて人のつながりの大切さを感じさせてくれるものでもあった。