ITEM | 2020/03/24

殺菌&脱臭機能がついたスタンドライト型空気清浄機「airLamp L1」

文:武者良太
0.3μメートルの微粒子もキャッチ
既存の空気清浄機は複数のフィルターを重ね合わせ、大きなホコリ...

SHARE

  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • line

文:武者良太

0.3μメートルの微粒子もキャッチ

既存の空気清浄機は複数のフィルターを重ね合わせ、大きなホコリから細かな花粉やハウスダスト、細菌を取り除くものが大半。効果は大きいが、定期的にフィルターの交換が必要だ。

ここで問題が1つある。そのフィルターが生産されなくなってしまったら、せっかく購入した空気清浄機は機能しなくなるということ。筆者が知る限り、メーカーごと・空気清浄機のシリーズごとに使えるフィルターが定められているため、流用はできないものと考えたほうがいい。

現在Makuakeでクラウドファンディング中の「puripot airLamp L1」は、洗浄可能フィルターに光触媒(酸化チタン)をあわせた空気清浄機だ。見た目はスタンドライトだが、実際にLEDが組み込まれており、光る。テーブルやチェスト、ベッドサイドに置いてつかいやすい2in1タイプだ。

フィルターの種類は公開されていないが、Makuakeによれば「0.3μもの微粒子さえ捕獲できる超高性能フィルター」を用いているという。

またpuripot airLamp L1のフィルターとランプシェードの内部に光触媒の酸化チタンを練り込んでいるという。この酸化チタンに紫外光を当てると有害物質の分解、消臭、殺菌を行ってくれる。このシステムを活用するには紫外光を含む光が必要となるが、airLamp L1なら窓のない部屋においても機能するのではないだろうか。

気になる点はある。超高性能フィルターの素材が不明だ。Makuakeの説明を見る限りμ以下の単位が不明だし、たとえ0.3μメートルだとしてもそのサイズの微粒子を何%除去できるかまではわからない。作動時のノイズは35dbと小さく、消費電力が10Wと少ないことから、ハイパワーで空気を吸って目の細かなフィルターを通すものではなく、目の荒いフィルターを用いているのではと勘ぐってしまう(そもそも目の荒いフィルターでなければ洗浄しての再利用がしにくい)。また酸化チタンの効果を期待するには紫外光が必要となる。一般的なLEDは紫外光をカットしたものが多いため、別に近紫外LEDや紫色LEDを組み込んでいるのかどうかが不明だ。

不安は残るが、「直径0.3μもの微粒子さえ捕獲する超高性能フィルターを完備」というMakuakeでアピールしている内容が正しければ、使い勝手のいいアイテムとなるだろう。Makuakeでは1万6190円から購入可能となっている。


puripot airLamp L1(Makuake)