文:武者良太
タブレットのようにピンチインピンチアウトが自由自在
ファミコンゲームの画面を映し出しているブラウン管TVに、何度も何度も触っている子供の姿を、とあるサブカル系ショップで見たことがある。画面には「PUSH START」と表示されており、それを見て判断して画面に触れていたのだろう。
スマートフォン、タブレットネイティブの世代にとって、画面に触れて操作するというのは当たり前のこと。長文のメールやレポートを記すのであればキーボードという入力機器がマストだが、画面拡大や縮小、ウィンドウの移動などは指で触っておこなったほうがスムースだ。そこで近年はノートPCや外付けディスプレイもタッチ対応モデルが増えつつある。
このAirBarのように、既存のノートPCをタッチ操作が可能な状態にする周辺機器も登場した。Windows 10 OS搭載機種に限られるが、ディスプレイの下部に貼り付け、USBで接続するだけでセッティングが完了。ドライバーのインストールも不要だ。ディスプレイを閉じるときは外さなければならないが、1万2980円で普通のノートPCをタッチ対応にアップデートできるメリットは大きい。
ディスプレイ表面部の動きを検知するデバイスゆえ、指だけではなくどのようなペンでも、手袋をつけていても反応する。筆者も実際に触ってみたのだが、精度も高くカンタンなイラストも描ける。画像やPDFなどの資料に、手書きのメモやマークを記すときにもいいだろう。
対応モデルは13.3インチ、14インチ、15.6インチの3タイプ。タッチ対応ノートPCはまだまだ高価なモデルが多いので、リーズナブルに既存のノートPCをカスタムしたい方におすすめだ。