文:chopsticks
柔らかい毛にしなやかな体、そして愛らしい鳴き声……。誰しも猫に魅了される。そんな可愛らしい猫と触れ合うべく、猫カフェに足しげく通っているという人も多いだろう。
しかし今、猫カフェに負けるとも劣らない魅力を持つ「猫ブックカフェ」なるものがあるらしいと世界中から注目を集めている。
カナダにある魅惑の「猫ブックカフェ」
カナダのノバスコシア州にあるブックカフェ「オーティス&クレメンタイン ブック&コーヒー」では、コーヒーを飲みながら好みの本に読みふけることができる。そんなブックカフェにお客さんを出迎えてくれるのは可愛い猫たち。本棚の立ち並ぶ店内を悠々自適に闊歩しており、時には本を読むお客さんの膝に乗ってくつろぐことも。愛らしい猫の姿に癒されること、間違いない。
さらに、このブックカフェではお客さんがお気に入りの猫を家にペットとして引き取りたいと依頼すれば、猫の里親として養子縁組することもできる。
このブックカフェのオーナーであるエレン・ヘルムケさんは、昨年、自分の店を猫のために有効活用できることを知り、猫の保護団体「サウス・ポー・コンサーベーション」の協力の元、猫の養子縁組プログラムを始めた。
30匹以上の猫が優しい飼い主のもとへ
エレンさんは『Global News』の取材に「猫を見るためにわざわざ訪れてくれる人もいれば、本を見るために立ち寄って猫がいることに気が付く人もいます」と語る。これまで、このブックカフェからすべての猫が新しい里親に家族として迎え入れられ、その数は30匹以上に上るという。
「お客さんが店内に入ってきた時、猫を見て幸せそうにしているのはとても嬉しいです。また、猫がいるのを知らずに入ってきたお客さんが喜んでくれるのもたまりません。仕事に来るのが楽しくて仕方がないです」とエレンさん。
猫の保護団体の広報担当者は『Bored Panda』の取材に対し、「このブックカフェは猫に豊かな環境を提供してくれる愛情深い家です」と述べた。同団体は昨年、30匹の子犬と50匹を超える子猫などを救助してきた。
そして、「このブックカフェの反響を通して、2020年はより多くの愛に満ちた家庭を見つけ、適切な医療や食べ物を提供し、子どもを産ませてあげたいです。そして、さらに多くの子猫の避妊手術を行えるようになることを願っています」と付け加えた。
客や猫が幸せになれるだけでなく、店としても大きなやりがいを感じられるという猫ブックカフェ。猫カフェブームの次のブームがになるかもしれない。