文:coolpolaris
生徒たちからのサプライズに涙が止まらない
米国ネブラスカ州プレビューの中学校で教師をしているトレイ・ペインさんは、お気に入りのスニーカーを盗まれていた。ペインさん自身は特に気に留めていたなかったが、彼の生徒たちは何とか助けたいと思っていた。
そこで、ペインさんの生徒たちはお金を出し合うことに。集まった金額は、およそ115ドル。このお金でペインさんに「ナイキ ズーム KD12」を購入し、プレゼントすることにした。
動画はペインさんが生徒たちに囲まれている中、受け取った袋の中のカードを読むところから始まる。生徒からのメッセージを読んで、「なんてことだ……」と漏らしたペインさん。スニーカーが入った箱を開けたとたんに目が涙であふれ、手で顔を覆った。
「袋の重さで、スニーカーだということが分かりました。本当に信じられないことです」と『KETV NewsWatch 7』の取材に当時の心境を振り返る。
生徒のTwitterが500万回超えに
この動画は当初TikTokで共有され話題になっていたが、アメリカのスポーツ専門サイト『ブリーチャー・レポート』のTwitterが拡散に火をつけた。1月30日に投稿されたツイートは1万件のリツイートを記録し、SNS上に多くの感動を呼んだ。
また、ペインさんの生徒であるエマ・ミッチェルさんもこのサプライズを撮影し、この動画を添付したTwitterの投稿は500万回以上再生された。
靴よりも嬉しかった生徒たちの思いやりの心
ペインさんは「8年生(日本の中学2年生に相当)の生徒たちが、他人を思いやってこのような行為をしてくれたことに驚いています」と、生徒たちが気遣う気持ちを身に着けたことを嬉しそうに語った。現代社会に最も必要なのが人としての道義心や思いやりなのではないだろうか。
この動画はペインさんと生徒たちが集まってハグするシーンで終わる。互いに強い信頼関係で結ばれていることがよく分かる。
大人になるにつれ、教えられたことは忘れがちだが、先生の教えに対して何を感じ、どう考えたかということは忘れないものだ。ペインさんの生徒たちは、これからもその教えを胸に、立派に成長していくことだろう。