文:wonders7
犬の飼い主は、健康のためにも外でしっかりと遊ばせてあげなければならない。しかし、時間を捻出するのが大変という飼い主も多いだろう。
そんな中、ある犬のユニークな行動がSNS上で話題となっている。
飼い主にしびれを切らしたエクリプスちゃん
米国ワシントン州シアトルで暮らすジェフ・ヤングさんは、黒のラブラドールレトリーバーとマスティフのミックス犬であるエクリプスちゃんを飼っている。毎日バスに乗ってドッグパークに通うのが日課だ。
ある日、エクスプリちゃんは、バスが到着しているのにのんびりしているジェフさんにしびれを切らしたのか、ジェフさんを置いて先にバスに飛び乗った。エクリプスちゃんが毎日ドッグパークに通っているのを知っていたバスの運転手は、そのまま出発。そして、ドッグパークの最寄りのバス停でエクリプスちゃんを降ろした。
地域全体が支えるドッグパーク通い
バスの乗車に成功したエクスプリちゃんはその後、何度か一人でドッグパークに通った。そして今では、首輪にバスの乗車券を付けてもらい、毎日一人でバスに乗ってドッグパークへ出かけ、数時間後に帰宅するようになった。
バスの運転手たちは、誰もがエクリプスちゃんのことを知っており、地元警察でさえ認めているとのこと。バスの乗客をはじめ、地域全体がエクスプリちゃんの愛らしい姿に癒され、毎日の冒険を支えている。
28万件のいいね。専用Facebookページも登場
このエクリプスちゃんのドッグパーク通いを、地元在住のロビー・ローレンさんが昨年末、写真とともに自身のFacebookに投稿。すると、この投稿は28万件もの「いいね」を獲得し、大きな反響を集めた。
さらに現在はエクリプスちゃんの専用Facebookページ『Eclipse Seattle’s Bus Riding Dog(エクリプス、シアトルのバス乗車犬)』が作られ、8万人近いフォロアーを有するほど人気を集めている。「なんて賢い犬なの!」など称賛のコメントが世界中から寄せられている。
犬と人間の信頼関係、そして地域社会におけるつながりを強く感じるこのエピソードに、ふと日頃の行動を考えさせられる。忙しい毎日だからこそ、自分の身の回りにある「つながり」を大切にしたい。