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文:FINDERS編集部
日々刻々と変化するコロナウイルスの動向が報じられる今、オフィスや商業施設など、あらゆるトイレに設置されたハンドドライヤーの使用の是非について、ツイッターなどで話題になっている。
国立感染症研究所新型インフルエンザ対策行動計画(案)によれば、感染症対策のため、トイレでの「温風ジェット乾燥機は利用禁止」とある。
確かにハンドドライヤーを使っている時に、勢いあまって顔にまでしぶきが飛び散ることがあるが、あまり気持ちのいいものではない。実際、日本感染学学会誌に掲載の論文「病院における手指温風乾燥機とトイレ環境の細菌汚染調査」でも、ハンドドライヤーの飛沫による細菌汚染が報告されている。
とはいえ、ハンドドライヤーとひと口にいっても、リーズナブルなものから数十万円の機種までさまざまあり、設置された場所によってメンテナンス状況もまちまちだ。
施設によってはメンテ不足で不衛生なハンドドライヤーもあれば、抗菌対応のハイスペックな機種もあるだろう。たまたま立ち寄ったトイレに設置されたハンドドライヤーがどんなものか、出会い頭での判断は難しい。
こちらは、厚生労働省による、新型コロナウイルスを含めた感染症対策の基本を記した啓発ポスター。対策の基本は、「手洗い」「マスクの着用を含む咳エチケット」。
手洗いは正しく行い、十分に水で流し、清潔なタオルやペーパータオルでよく拭き取って乾かすことを推奨している。
コロナウイルスの収束が未だ見えない状況だからこそ、国が推進する感染症対策を参考にするのが今は無難だろう。