文:岩見旦
子どもたちの写真は何者にも代えがたいほど美しい。特にディズニーキャラに扮した姿は、子どもたちをより一層魅力的にしてくれる。
そんな中、ある子どもたちをディズニーキャラのコスプレモデルに起用した啓蒙キャンペーンが、SNS上で大きな反響を集めている。
4万シェアを記録
イギリス人写真家のニコール・パーキンスさんは、ダウン症に対する意識向上とダウン症の美しさを広めるため、ダウン症の子どもたちをモデルに起用した「Down with Disney」という啓発キャンペーンを実施した。
「リトルマーメイド」「トイストーリー」「メリダとおそろしの森」など、さまざまなディズニー作品に登場するキャラクターに、ダウン症の子どもたちが扮し写真を撮影。10月下旬から12日間にわたりSNSに投稿した。すると瞬く間に拡散され、Facebookの投稿は4万件もシェアを記録した。
世界は彼らがいるとより良い場所に
パーキンスさんは写真家として活動する傍ら、普段は特別支援学校で働いており、これまでダウン症にまつわる啓蒙キャンペーンを行ってきた。
最初に行ったのは2018年。ダウン症の赤ちゃんから青年まで32人をフィーチャーした「Down Right Beautiful」を実施した。この啓蒙キャンペーンでは、ダウン症の家族の話や新しくダウン症の親となる人へのアドバイスなどが盛り込まれた。
前回は情報量が多めだったため、今年はより遊び心のあるテーマで啓蒙キャンペーンを行いたいと考えていたパーキンスさん。そこで元々ディズニーが大好きだったこともあり、この啓蒙キャンペーンを行うことにした。
『Good Morning America』の取材に、「反応は信じられない程素晴らしく、写真を作るのはとても楽しかったです」と語るパーキンスさん。「今回の啓蒙キャンペーンを通して、素晴らしい家族に出会いました。そして、彼らの子どもたちの写真が多くの人に喜んでもらえて、とても嬉しいです」と明かした。そして「彼らはとても美しく特別であり、世界は彼らがいるとより良い場所になります」とメッセージを届けた。
誰もが生きているだけで美しく、楽しむ権利がある。そこに条件を付けてはいけないし、付けられるはずがない。改めて強くそう思わされた。