文:武者良太
家にある似た商品、欲しい商品を写真で検索もできる
ロードサイドにある大型小売店は見て回るだけでも楽しい場所だが、実は弱点もある。広い敷地を歩きまわったにも関わらず、欲しい商品が見つからなかったときに顧客が抱く失望感だ。
事前に、欲しい商品の在庫があるのかどうかわかれば、顧客を逃すことはない。この手法をとりいれ、店舗ごとの在庫情報をオンラインで公開している小売店が増えつつあるが、ニトリはもう一歩踏み込み、ニトリアプリに商品展示場所まで店舗内マップで教えてくれる機能を盛り込んだ。
ニトリアプリから商品を購入することも可能だが、インテリアアイテムは実際に目でみて買い物をしたいという顧客にも対応した作りといえるだろう。現時点では一部店舗のみ対応する機能となっているが、今後対応店舗が増えることは間違いない。
ほかにも商品をまとめて配送できるよう、店舗で欲しい商品のバーコードを読み取ってECで購入できる機能や、他の場所で欲しい商品を撮影すると、似た商品をリストアップしてくれる機能も追加された。
オンライン、オフラインを意識させず、ショートタイムショッピングを可能とするニトリアプリ。ホームセンターなどがECと小売店の融合を図ろうとしている昨今だが、このアプリは1つの指標となりうるものだ。