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文:岩見旦
働く父親・母親にとって大切な制度・育児休暇。女性の社会進出を受け、男性の育児参加が強く求められている。しかし、厚生労働省「平成29年度雇用均等基本調査」によると、女性の育休取得率は83.2%である一方、男性は5.14%とまだまだ理解が進んでいるとは言い難い。
そんな、未だに女性が取得するものという風潮のある育休を、コピーライターの梅田悟司さんが取得。4カ月間にわたり育児に携わる中で、感じたことをまとめた投稿が話題を呼んでいる。
「育休を4カ月取得して感じたこと」が話題
梅田さんは10日、「育休を4カ月取得して感じたこと」と見出しでツイート。「名もなき家事多すぎ」「育児での凡ミスは死に直結」「24時間、緊張状態が続く」などと列挙し、最後に「仕事の方が楽」と3度繰り返した。この投稿から、梅田さんがどれだけ育児に苦労したかがひしひしと伝わってくる。
このツイートが投稿されるやいなや、瞬く間に拡散され、現在5万3000件を超えるリツイートを記録。「心から同意します」「こういう考えの夫が増えてほしい」「母親一人に押し付けるのは地獄」「ワンオペ育児の負担は計り知れない」「育児をしている妻に感謝」など共感の声が多数寄せられた。
育休が当たり前に取得できる職場環境を
さらに育休の経験から教訓を得た梅田さんは、子どもと接する時間は「質より量」と主張。子どもの世話から奥さんを離す「時間の量の確保こと、夫の最重要任務」と育児のポイントを述べた。
また梅田さんは、子どもが生まれて間もない男性に「1カ月でも育休すること」を提案。育休を経験することで、「仕事での理不尽など理不尽でないことを実感できる」としている。
そして、世間では奥さんに育児のしわ寄せがいっていることを鑑み、夫と妻で「育児は、可能な限り半分こ」と梅田さん。育休が開けた現在は、出社前に掃除や洗濯、ペットの世話などの細やかな家事をこなしているとのこと。
男性の育休取得は、未だに世間の風当たりが強いのが現実だ。育休を希望すると昇進の道が閉ざされたり、退職を促されたりする会社もあるという。育休が当たり前に取得できる職場環境の実現のため、意識を変えることが求められる。