CULTURE | 2019/02/22

日本中の猫がうっとり! ザラザラした猫の舌を樹脂で再現した「ねこじゃすり」が愛猫家から熱視線

文:岩見旦

本日は2月22日(ニャン・ニャン・ニャン)にちなんで「猫の日」だ。そこで今、愛猫家の間で大きな注目を集...

SHARE

  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • line

文:岩見旦

本日は2月22日(ニャン・ニャン・ニャン)にちなんで「猫の日」だ。そこで今、愛猫家の間で大きな注目を集めている猫グッズを紹介する。

猫がうっとりとろけるブラッシングやすり

その猫グッズは、ブラッシングやすり「ねこじゃすり」。このやすりで撫でると、猫は途端にうっとりとろけてしまうと注目を集めている。

気持ちよさの秘密は、この猫の舌のようなザラザラした形状。樹脂で出来ており、3mmの幅の目に4つの突起が連なった櫛目がへら全面に入っている。

猫の毛の流れにそって撫でるのが基本で、櫛歯が地肌に届きにくい長毛種の猫には効果が現れにくいことがあるとのこと。

気持ちよさそうな表情の猫がSNSに次々投稿

この商品がSNS上を通じて、大きな話題に。Instagramには「#ねこじゃすり」のハッシュタグで、猫たちが猫を細めて気持ちよさそうに喉を鳴らす動画が2,500件以上も投稿されている。

またYouTubeには、公園で日向ぼっこをしている猫に突然「ねこじゃすり」で撫でると、初対面にも関わらず、嬉しそうな表情でお腹を見せて喜ぶ猫の動画が投稿された。この動画は、投稿から1カ月半の間に66万回も再生された。

広島の老舗やすりメーカーが失敗作から開発

この商品を製作したのは、広島県呉市仁方にある1890年創業の老舗のやすりメーカー・ワタオカ。元々は、野菜などのキッチン用品として使えるやすりを開発していたが、行き詰まっていた。たまたま飼い猫を失敗作で撫でたところ、普段はブラッシングが嫌いだった猫が気持ちよさそうにしたという。これが「ねこじゃすり」の誕生のきっかけだ。

1年を掛けて試作を重ね、完成した「ねこじゃすり」。クラウドファンディングで開発資金を募り、目標金額の10倍近い280万円以上を集めた。2018年12月から発売を開始し、約1年間の間に5万本を売り上げる大ヒット商品になっている。

価格は3,780円。カラーバリエーションは、ライトグレーとグレイッシュピンクの2種類。公式通販サイトの他、東急ハンズなどで扱っている。

失敗作への視点を変えることで、大ヒット商品へと成長した「ねこじゃすり」。ポストイットやカニカマも、実は失敗作から誕生した。壁にぶち当たっとき、柔軟に対応することで、意外な活路が見いだせるのかもしれない。


ねこじゃすり