文:岩見旦
車イスをプレゼントに大興奮!
突然、車に轢かれてしまった犬のピジョン。交通事故の後遺症で後ろ足が動かなくなってしまった。ピジョンはリハビリを続け、後ろ足を引きずりながら動けるようにはなったものの、飼い主のエリカさんはもっと自由に動き回ってほしいと思っていた。
しかし、ピジョンの病状はこれ以上回復するのが困難だった。ピジョン自身も素早く移動できなく、落ち込んでいたという。
そこでエリカさんはピジョンに、オーダーメイドの車イスをプレゼント。車イスを受け取ったピジョンは、装着するやいなや、部屋中を大喜びで走り出した。初めて車イスを装着したときの映像はこちら。
後に、エリカさんは「ピジョンに車イスを着けた瞬間、まるで別の犬になったかのようだった」と当時を振り返る。「多くの犬は車イスを直ちに始める必要はない。しかし、ピジョンはまるで車イスが身体の延長のように、動かすことができた。本当に驚いた」とも。
その後、ピジョンは日常的にこの車イスを装着し、兄弟と一緒に散歩をしたり、庭で遊んだりしているとのこと。自由を手にして、心から喜んでいる姿に心打たれる。
「早く着けてと吠えるほど、ピジョンはこの車イスが大好きだ」とエリカさん。Instagramには、足が不自由とは思えないほど、明るくバイタリティに溢れたピジョンの日常が投稿されている。
SNSに溢れる応援の声!日本でも犬の車イスが浸透
話題の動画を紹介しているTwitterアカウントが2月7日、このピジョンの動画を「足が不自由な犬のための車イスすごい!」というコメントとともに紹介。
この投稿は1万4000回もリツイートされ、「これからいろんな景色を見てほしい」「これは泣けるわ」「喜んでいるのが伝わる!」など、感動の声が寄せられている。
家族の一員として可愛がってきたペットが、交通事故や加齢により足が不自由になったとき、飼い主ならどうにか手を貸したいと思うだろう。
そんなニーズに沿うべく、日本においても犬の車イスはじんわり浸透しつつある。犬の車イスを扱う店舗も増加しており、価格は2万円〜10万円程度。月額数千円からレンタルできるところも登場した。
2020年の東京パラリンピックに向けて、障害者スポーツへの注目も集まる中、犬などペットの障害への関心も高まりそうだ。