文:岩見旦
1枚の写真が世界中で共感を呼んでいる
米国ラスベガス在住のケビン・アーメントラウトさんは2月2日、娘のカーターちゃんと一緒に空港で搭乗時間が来るのをロビーで待っていた。カーターちゃんは好奇心旺盛で、ロビーにいる人たちに挨拶して回っていた。
普通の人なら突然見知らぬ子どもに挨拶をされても、笑顔を返すのが関の山だろう。しかし、ある男性の反応は違った。
オクラホマ州のサムソン電子で働くジョセフさんは、「隣に座らないかい?」と声を掛けた。カーターちゃんがイスに腰を掛けると、ジョセフさんはタブレットを取り出し、お絵かきアプリを一緒に楽しんだり、漫画を2人で読んだり、カーターちゃんのお菓子を分け合ったりし、搭乗までの約45分間を過ごした。
父親が想いを告白「これこそが私が娘に望んだ世界だ」
この時の様子を撮影した父親のケビンさんは、翌日自らの想いをFacebookに投稿した。
21万回以上シェアされ、世界中に拡散
ケビンさんのこの投稿は、54万件を超える「いいね」を獲得し、21万回以上もシェアされ、アメリカをはじめ世界中に拡散された。そして「なんて美しい世界だ」「この紳士は素晴らしい」「他人を怖れなかったことに感謝する」など、感動の声が殺到した。
ジョセフさんの義理の姉を名乗るリンダさんからは「彼は、誰に対しても優しく接するの。彼は天からの恵みで、カーターちゃんは天使。彼女にとって彼は永遠の友達ね」とのコメントが上がった。
空港で他人同士だった2人が、あらゆる壁を超えて一瞬で友情を育んだ。奇跡のような出来事に胸躍らずにはいられない。