文:岩見旦
日々進化を続けるスマートウォッチ。電話やメールの着信通知にとどまらず、ヘルスケア機能やトラベル機能など、便利で多機能なスマートウォッチが各社から発売されている。Apple Watchがリードするこの市場も、GoogleからPixelのスマートウォッチが登場するのではとの報道もあり、ますます加熱しそうだ。
“まったくスマートではないウォッチ”が2万リツイート!
そんな中、SNS上では、“まったくスマートではないウォッチ”が話題を独占している。
1月21日に、あるTwitterユーザーが投稿したのは、一本の腕時計の動画。その腕時計は昔なつかし黒電話のダイヤルだけがあり、文字盤や長針短針はない。このダイヤルを「117」と回すと、文字盤中央のスピーカーから「午後8時51分20秒をお知らせします」という時報のそっくりの音声で時刻を教えてくれる。
この投稿は2万を超えるリツイートを記録。「めっちゃ欲しい」「このレトロな感じが最高」「子供が喜びそうなデザイン」など、奇抜なコンセプトに魅了された人からのコメントが相次いだ。
発売から15年。現在は入手困難も、明和電機社長「リメイクしたい!」
この腕時計の名前は「ジホッチ」。オタマトーンや魚器(NAKI)シリーズなど、ユニークな創作活動を展開するアートユニット「明和電機」が手がけた商品だ。
2004年3月に発売した商品で、ブラック・レッド・アイボリー・ペールブルーの4色展開。定価は6,090円。現在は生産終了しており、入手は困難を極め、メリカリやヤフオクで高値で取引されている。
この反響に、明和電機の土佐信道社長も反応。ジホッチがTwitterで話題になっていることに触れ、「リメイクしたい!USB接続するやつ!」とツイートした。
SNS時代に入り、その独特の魅力が再評価されているジホッチ。果たして再販はあるのだろうか? 期待したい。