CULTURE | 2019/01/04

【田崎佑樹(KANDO)】2019年イノベーターが選ぶコレが来る!!

新年あけましておめでとうございます。今年FINDERSは創刊2年目を迎えます。そこで、年始企画として昨年、FINDERS...

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新年あけましておめでとうございます。今年FINDERSは創刊2年目を迎えます。そこで、年始企画として昨年、FINDERSに登場してくださった方々に2018年の私的ベスト1と2019年はコレが来る!という予想、そして2019年に挑戦してみたい仕事を挙げていただきました。

今回、登場するのはKANDOの田崎佑樹さんです。

デザイン:大嶋二郎

田崎佑樹(たざき・ゆうき)

KANDO|CEO

クリエイション / リベラルアーツ x リアルテック / サイエンス x ファイナンス / ビジネスを三位一体にする「Envision Design」を提唱し、リアルテックベンチャーのクリエイティブな社会実装とリアルテックとアート、デザイン、哲学を融合させた次世代文化創造の役割を担う。Envision Design実践例として、REAL TECH FUND投資先であるサイボーグベンチャー「MELTIN」(www.meltin.jp)を担当し、国内外でのモメンタム作りに貢献。2018年同社CCO(Chief Creative Office)に就任。同年10/17にシリーズBにおいて20.2億円調達完了。アートプロジェクトとしては、彫刻家|名和晃平氏との共同作品「洸庭」、HYUNDAIアートコミッションワーク「UNITY of MOTION」、東京工業大学地球生命研究所リサーチワーク「Enceladus」、荒木飛呂彦原画展「AURA」。建築プロジェクトとしては函館市次世代交流センター「はこだてみらい館」を地域再生も含めてコンセプトからコンテンツ制作、運営計画までプロデュース、「渋谷ストリーム」の100mペデストリアンデッキの環境演出を総合的に担当する。
www.kando.vision

アート&サイエンスで導く人類のネクストヴィジョン【前編】/田崎佑樹氏(WOW コンセプター)【連載】テック×カルチャー 異能なる星々 (1)

アート&サイエンスで導く人類のネクストヴィジョン【後編】/田崎佑樹氏(WOW コンセプター)【連載】テック×カルチャー 異能なる星々 (1)

1:2018年のヒト・モノ・コトの中で「私的ベスト○○」1つ

MELTIN20.2億円調達!」

KANDOで初めての投資効果を実感できた瞬間でした。

クリエイション・リベラリアーツ x リアルテック x ファイナンスが一体となってプロダクトやビジュアルに還元され、MELTINのビジョンを具現化(ENVISION)した結果、MELTINの事業構想も明確化され、世界観が投資家にも伝わり驚異の調達が完了したという意味では感慨深いです。また、国際サイボーグ倫理委員会も発表し人文知性がリアルテックの社会実装に欠かせないファクターとなる事を証明していきたいと思います。

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2:「2019年はコレが来る!」と思っているヒト・モノ・コト

「人文/科学の融合による社会改革」

リアルテックムーブメントも含まれますが、人文/科学の融合による社会改革はより重要視されていきます。JSTなどの国家機関もより人文/科学の融合を推し進めるための支援策を打ち出し続けますし、革新的な研究への巨額投資も増えています。ただ人文/科学の融合は「高度な翻訳者」が必要ですが、その人材が極端にいないと思います。

スタートアップは世界中で「世界を良くする」ために、それぞれに事業を立ち上げたり社会実装したりしていくので、世界は戦争、飢餓、病気を克服し、衣食住を世界中に安定的コストゼロで配給するAbundanceの世界にシフトしていき、資本主義、人間主義を超えたポスト人類の世界への取り組みが加速すると思います。

3:2019年に挑戦してみたい仕事

「KANDOの加速化」

2019年はリアルテックファンド以外でも色々なスタートアップのENVISION Designの実例が出てくるので、人文/科学の融合による社会改革を推し進めたいと思います。一方で「翻訳者」の育成と、テクノロジーの人文知性によるより深くて継続的な研究と表現を模索したいと思っているので、前回のインタビューでも掲載してもらった「アーク」構想を具体化して行きたいと思います。


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