新年あけましておめでとうございます。今年FINDERSは創刊2年目を迎えます。そこで、年始企画として昨年、FINDERSに登場してくださった方々に2018年の私的ベスト1と2019年はコレが来る!という予想、そして2019年に挑戦してみたい仕事を挙げていただきました。
今回、登場するのはデジタルハリウッド大学学長の杉山知之さんです。
デザイン:大嶋二郎
杉山知之
デジタルハリウッド大学 学長/工学博士
1954年東京都生まれ。87年よりMITメディア・ラボ客員研究員として3年間活動。90年国際メディア研究財団・主任研究員、93年 日本大学短期大学部専任講師を経て、94年10月 デジタルハリウッド設立。2004年日本初の株式会社立「デジタルハリウッド大学院」を開学。翌年、「デジタルハリウッド大学」を開学し、現在、同大学・大学院・スクールの学長を務めている。2011年9月、上海音楽学院(中国)との 合作学部「デジタルメディア芸術学院」を設立、同学院の学院長に就任。VRコンソーシアム理事、ロケーションベースVR協会監事、超教育協会評議員を務め、また福岡県Ruby・コンテンツビジネス振興会議会長、内閣官房知的財産戦略本部コンテンツ強化専門調査会委員など多くの委員を歴任。99年度デジタルメディア協会AMDアワード・功労賞受賞。著書は「クール・ジャパン 世界が買いたがる日本」(祥伝社)、「クリエイター・スピリットとは何か?」※最新刊(ちくまプリマー新書)ほか。
1:2018年のヒト・モノ・コトの中で「私的ベスト○○」1つ
私的ベストはモノ。iFi Audio社のbluetootht対応のポータブルDAC「xDSD」。音質的に満足できるbluetooth対応ヘッドホンが無いと困っていたところ、バランス出力対応のxDSDは十二分な音質が得られるものだった。これにSHURE SE846を4極ケーブルで繋げて、移動時に音楽を聴いている。日頃の使用時間から言っても、これが私的ベスト。このレベルなら続々と出てくるハイレゾストリーミングにも対応できる。
2:「2019年はコレが来る!」と思っているヒト・モノ・コト
VR空間に構築された優雅な会議室でのビジネスミーティング。どちらかというと流行って欲しいという個人的希望。すでに人生の中で、VRの普及に務めるのは3度目。今度こそVRが生活の中に定着して欲しいと思うわけだが、実際Oculus Goを使ってみて楽しかったのが、仲間とVR空間に集まってしゃべることだった。ビジネスミーティングともなれば、まさかパジャマで参加というわけにはいかないわけだが、TPOをわきまえたアバターで解決。移動時間も着替えもお化粧も省略。これ使わない手は無いと思う。
3:2019年に挑戦してみたい仕事
映画化やノベライズを目標とする実話に基いたエンタテインメントストーリーのプロデュース。あまりにも抱腹絶倒の実話があるので、誰も知らないで忘れ去られるのは、もったいないと思ったので。今や多くのビジネスパーソンが、「ストーリー」の重要性に気がついている。この四半世紀、世界はテクノロジーにフォーカスしてきたわけだが、AIやロボットが活躍するこれから、人の心を動かすストーリーこそ、もっとも価値を持つものになるかもと思うわけだ。