宮崎大輔
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1988年長野県生まれ。信州大学大学院農学研究科で修士号を取得後、2013年からJICAの青年海外協力隊に参加。中米パナマ共和国で農業指導を2年間行う。2015年からフリーランスになり日本、東南アジア、南米、アフリカの案件に農業コンサルタントとして従事。またノマド生活をしながら、世界中でスナップ写真やポートレート写真を撮影中。ブログ http://jiburi.com/
街のシンボル、エッフェル塔
フランス・ボルドー地方の次にやってきたのはパリ。もちろんパリに来たら、エッフェル塔に立ち寄らないわけにはいきません。エッフェル塔は街のシンボルであり、観光名所でもあります。昼間に近くへ行くと、赤いオープンカーで横付けして記念写真を撮影しているカップルがいました。どうやら観光客向けにレンタルサービスがあるみたいです。赤いオープンカーとエッフェル塔なんて、似合いすぎですよね。
またエッフェル塔の近くには、観光客にお土産物を売る移民がたくさんいます。路上に白い布を広げて、その上にエッフェル塔のミニチュアやキーホルダーを並べて売っているんです。しかし警察官が巡回に来ると、大急ぎで荷物を集めて一目散に逃げていきます。ヨーロッパを旅行中はドイツでも移民の多さを感じましたが、パリでも強く印象に残っています。
凱旋門とシャンゼリゼ通り
次にエトワール凱旋門へ行き、そこから始まるシャンゼリゼ通りも歩いてみました。凱旋門は近くで見るとその大きさと造形に圧倒されます。シャンゼリゼ通りは「世界で最も美しい通り」と呼ばれるほど綺麗な場所。そこには高級ブティックやレストランが立ち並び、コンコルド広場まで続いています。パリに来たらぜひシャンゼリゼ通りを歩いてみてください。
芸術の都で美術館巡り
パリには1週間ほど滞在したので、美術館やアートの展示を見て回りました。まず向かったのはオランジュリー美術館。私は企画展が目当てで行きましたが、モネの睡蓮に360度囲まれた部屋が有名で圧巻の光景です。
それからグラン・パレのゴーギャン展にも行きました。私は軽い気持ちで見に行ったのですが、会場に入ると展示品を熱心に見ている人が多く驚きました。街中にはギャラリーがたくさんありますし、芸術を愛する人にとっては最高の環境なのでしょう。
セーヌ川の夜景
日没間際のいわゆるマジック・アワーには、セーヌ川の畔へ行くのがおすすめです。特にルーブル美術館の前にあるポンデザール橋からの眺めは格別で、滞在中は何回も通ってしまいました。この橋は観光客と地元住民の両者が利用し交錯する場所で、なんだか言葉にはできない不思議な魅力があります。この橋の上からパリの夜景をボーっと眺めている時間は贅沢なひとときでした。三脚がなくても橋の欄干にカメラを置けば、スローシャッターを使って夜景を綺麗に撮影できますよ。
次第に変わったパリの印象
パリに到着してまず感じた第一印象は、芸術が溢れていることです。美術館やギャラリーなどが多いので、アートが好きな人には最高の環境です。他にもエッフェル塔や凱旋門など建築物の観光名所も充実しています。
しかし、次第に芸術以外の印象も感じ始めました。それはパリ市民の生活感です。まず感じたのは移民の存在感。アフリカ系の移民が多く、まるでヨーロッパではない気さえしました。またパリで流行っているラーメン屋さんに入ると、MacBookを操作しながらラーメンを食べている女性がいました。きっと彼女にとってラーメン屋さんは、日本人にとってのスタバのようにお洒落をキメられる場所なのでしょう。
また、ある日道を歩いていると、キックボードに乗る母親、自転車に乗る男児、ベビーカーに乗せられた幼女、スケボーに乗りながらそのベビーカーを押す父親という車輪大好き家族とすれ違ったこともあります。このようにパリでは、自分の意志に従って自由に生きている人が多い印象も受けました。次に訪問するときには、また違った印象を与えてくれそうであり、それも楽しみです。