宮崎大輔
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1988年長野県生まれ。信州大学大学院農学研究科で修士号を取得後、2013年からJICAの青年海外協力隊に参加。中米パナマ共和国で農業指導を2年間行う。2015年からフリーランスになり日本、東南アジア、南米、アフリカの案件に農業コンサルタントとして従事。またノマド生活をしながら、世界中でスナップ写真やポートレート写真を撮影中。ブログ http://jiburi.com/
ワインの産地ボルドー
フランスに来たら、どうしても行きたい場所がありました。それはワイナリーです。私はワイナリー巡りが趣味なのでこれまでに日本、チリ、アルゼンチン、ニュージーランドで見学してきました。
ワイナリーを見学する理由は、ブドウ栽培やワインの醸造について学ぶためです。なぜワインについて学びたいかというと、日本や海外で農業ビジネスのコンサルティングをしているので、将来的にはワイン関連の仕事もしたいと考えているからです。なのでワインの本場フランスに来たら、絶対にワイナリーへ行こうと決めていました。
まず最初に訪れたボルドー地方では、ワイナリーを巡るツアーに2回参加しました。そして、その後に訪れたブルゴーニュ地方では、日本人ソムリエールの方に案内していただきました。ボルドー地方もブルゴーニュ地方もどちらも興味深かったのですが、今回はボルドーのワイナリーの様子と街をご紹介したいと思います。
シャトーを巡る
ボルドー地方ではワイナリーのことを、シャトーと呼びます。シャトーとは本来は「お城」を意味する言葉ですが、ボルドーではワイナリーを指します。そして、実際にワイナリーはお城の建物を醸造所として使っているところが多いです。
それから、ボルドーには3つの川が流れています。北を流れるドルドーニュ川、南を流れるガロンヌ川、そしてその2つの川が合流したジロンド川です。この3つの川が砂や粘土を堆積させることによって土壌の性質に違いが生まれ、土の違いがブドウの味に影響し、そして最終的にはワインの味にも違いが生まれるそうです。
ワイナリーツアーにはイギリス人、オーストラリア人、ブラジル人、そしてベトナム人が参加していました。ツアー客との会話の話題に上ったのが、ボルドー地方で増えているという中国人によるシャトーの買収について。一緒にツアーに参加したベトナム人もシャトーの購入を検討していました。そして、実はボルドーには日系企業が所有しているシャトーもあります。
地元民で賑わうフランス料理店
ワイナリーツアーの合間に昼食を取るために、ポーイヤックという街に立ち寄りました。そこでフランス料理店に入りランチを食べたのですが、そこで食べたシーフード料理がとても美味しくて感動しました。私が食べたのはカニのスープと舌平目のソテー。どちらも非常に美味しく、しかも敷居が高くない雰囲気で居心地も良かったです。お店の中には常連客風の方がたくさんいて、地元民に愛されているお店だと感じました。フランス滞在中には星付きの高級レストランでも食事をしましたが、このレストランが記憶に最も残っています。
ボルドーの市街地
ボルドーはワインが有名な街ですが、実は市街地もとても素敵な雰囲気でした。街の中心地には路面電車が走っていて市民の足になっています。
ブルス広場に行くと、浅く水を張った噴水があります。なぜ浅く水を張っているかというと、水面で建物を反射させるためです。なので、この噴水で写真を撮影すると、きれいな鏡張りの写真を撮ることができます。
スマートフォンを使っても簡単に鏡張りの写真が撮れるので、ボルドーへ行く方はぜひ撮影してみてください。昼間に撮影しても十分綺麗ですが、日没後に夜景を撮影するのもおすすめです。
ラーメン屋が人気
ボルドーでは日本料理レストランの数が多くて驚きました。特に目に止まったのはラーメン屋。フランスのパリでもたくさんのラーメン屋を見ましたが、ボルドーにもラーメン屋が何軒もあります。
お店に入ってみるとお客さんの多くはフランス人のグループで、楽しそうにラーメンを食べていました。実際に数軒を巡ってラーメンを食べてみるとフランス風にアレンジされているお店もありましたが、日本の味と変わらないお店もありました。どうやら数年前からフランスでは日本食ブームが起きているそうです。