宮崎大輔
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1988年長野県生まれ。信州大学大学院農学研究科で修士号を取得後、2013年からJICAの青年海外協力隊に参加。中米パナマ共和国で農業指導を2年間行う。2015年からフリーランスになり日本、東南アジア、南米、アフリカの案件に農業コンサルタントとして従事。またノマド生活をしながら、世界中でスナップ写真やポートレート写真を撮影中。ブログ http://jiburi.com/
スペインの中心地
スペインの玄関口といえば、首都マドリード。スペインの中心部に位置していて、どの地方都市へもアクセスが良い町です。そのため、マドリードは経済の中心地であり、海外からの観光客を迎え入れる玄関口にもなっています。
私は2016年に1カ月かけて、スペインとポルトガルを一周したことがあります。スペインのマドリードから旅を始め、ビルバオ、バルセロナ、バレンシア、グラナダ、マラガ、セビージャを巡りました。そして、ポルトガルのリスボン、ポルトへ行き、またスペインへ入国しサンチアゴ・デ・コンポステーラを訪問して、マドリードへ帰りました。
そして、2017年に3カ月かけて西ヨーロッパを旅したときにも、マドリードを旅の出発地点に選びました。自分でも理由はわからないんですが、マドリードはなぜか旅を始めたくなる町なんですよね。
この写真はマドリードの王宮で撮った写真。この日はたまたま催し物をしていて、広場に騎馬隊が集まっていました。
マドリード風のスペイン語
マドリードにいることを強く実感するのは、地元の人とスペイン語で会話をしたときです。例えば「Gracias(ありがとうの意味)」という言葉。私は中南米に3年ほど住んでスペイン語を身につけたので、Graciasを耳にしただけでマドリードにいることを意識します。なぜかというと中南米ではciは[si]の発音なんですが、マドリードのciは[th]の発音だからです。同じスペイン語でもスペインと中南米では違いがたくさんあるんです。また、スペインの中でも発音には違いがあって、カタルーニャ州やアンダルシア州のスペイン語はまた別物。スペインを旅行するときには、ぜひ地域ごとのスペイン語の違いにも注目してみてください。
マドリードには世界中から外国人が集まっているので、ホテルやレストランでは英語が通じることが多いです。日本人は見た目で外国人だとすぐにわかるので、英語で話しかけられることもあります。しかし、地元民が集まるようなローカルなお店へ足を運ぶと、そこはスペイン語だけの世界。なので、スペイン語のフレーズをいくつか覚えておくと、きっと歓迎されると思いますよ。
マドリードの撮影スポット
マドリードで写真を撮りに出かけたのは、中心地にあるプエルタ・デル・ソル広場や王宮、観光名所のマヨール広場、お店が集まるアルカラ通り、移民が多く住むラバピエス地区など。マドリードは街並みををさくっと撮っただけで絵になるんですよね。
プエルタ・デル・ソルや王宮、マヨール広場は観光名所なので、観光客でいつも賑わっています。マヨール広場に行ったら、ぜひ名物のイカフライサンドを食べてくださいね。また、ラバピエス地区は移民が多く住んでいるので、ちょっと雰囲気が違います。狭い路地が続いて面白い写真が撮れますが、治安があまり良くないので夜間に一人で行くのは避けてください。
マドリードで運命の出会い
マドリードで思い出に残っているのは、宿泊したホステルでの運命の出会い。チェックインのために女性スタッフにパスポートを渡すと、彼女はピタッと動きを止めてしまいました。しばらくすると「あらやだ、あなたと私は生年月日がまったく同じ日だわ〜!」と大喜び。奇遇なことに、まったく同じ日に誕生したスペイン人と出会ったのでした。例えばこんな風にスペインではお客と従業員という立場であっても、フラットな関係で会話が弾みます。日本のかしこまった接客態度とは違いますが、こちらの方が人間味があって私は好きです。