新年あけましておめでとうございます。今年FINDERSは創刊2年目を迎えます。そこで、年始企画として昨年、FINDERSに登場してくださった方々に2018年の私的ベスト1と2019年はコレが来る!という予想、そして2019年に挑戦してみたい仕事を挙げていただきました。
今回、登場するのは川田十夢さんです。
デザイン:大嶋二郎
川田十夢
開発者/AR三兄弟 長男
1976年 熊本県生まれ。ミシンメーカーに10年間 開発者として勤めたあと2009年に独立。やまだかつてない開発ユニットAR三兄弟の長男として活動。主なテレビ出演に『笑っていいとも!』『情熱大陸』『課外授業 ようこそ先輩』など。近年では、六本木ヒルズで『星にタッチパネル劇場』、広島で『ワープする路面電車』、渋谷で『テクノコント』を旗揚げするなど、実空間の拡張にも乗り出している。毎週金曜日22時00分からJ-WAVE『INNOVATION WORLD』が放送中。2019年1月から自ら企画・構成・出演する未来のコント番組『デバッグ・トゥ・ザ・フューチャー』がdTVでレギュラー配信。
川田十夢さんと語る「AR活用で次に求められる、革新的アイデアとは?」FINDERS SESSION VOL.3」動画・レポート
1:2018年のヒト・モノ・コトの中で「私的ベスト○○」1つ
フランスのソフトウェア開発会社が出した『デトロイト ビカム ヒューマン』というPS4のゲームが印象に残ってます。主人公は三体のアンドロイドで、それぞれが人間のサポート業務に従事しているのですが。ゲームなのにご主人さまのために家事をしたり、にも関わらず理不尽に捨てられたり、ゴミ捨て場から壊れた身体を直しながら脱走したりするうちに、なんだか攻撃的な気持ちになってきて、自然と人間社会を転覆させたくなります。オープンシナリオ・アドベンチャーというジャンルで、プレイヤーの取捨選択によって物語の展開と結末が変化してゆくのですが、家庭用ゲーム機ならではの煩わしさもあったりして。そこは改善と省略の余地があるかなと。アンドロイドならではのディープラーニング的な捜査や、証拠を集めたあとの再現シーンのくだりは凄くかっこよくて、現実方向に移植したいと思いました。
2:「2019年はコレが来る!」と思っているヒト・モノ・コト
ハード面で何か新しいものが出るというよりはソフト面の充実が求められる時期ではないでしょうか。あとは、ビジネス系の出版物の売れ行きがいいみたいですが、僕はやっぱり詩とか、文学とか、漫画とか、映画とか。必ずしも数字に直結しないエンターテインメントを信じているところがあるので、そっち方向で精神的な大ヒットが出ることを待望しているし、加担したい気持ちがあります。
3:2019年に挑戦してみたい仕事
AR三兄弟が10周年を迎える年なので、原点回帰していろんなジャンルを拡張するような活動を、例年よりは派手めにやってゆきます。あと、おかげさまでテレビやラジオなどの番組にゲスト出演する機会が増えてきたのですが、やっぱり自分の固有のイメージは自分が企画から考えた番組で提示するべきだと思うので、そういうのも今年からいくつか手掛けます。空間拡張の機会が2020年から2025年は凄く増えそうなので、いちいちホームラン出してゆきたいと思っています。アンミカによろしくお伝えください。