CULTURE | 2023/07/27

名作児童文学『エルマーのぼうけん』の展覧会が7月15日から開催。オーディオテクニカが協力した「音」「レコード」のコラボも

文:FINDERS編集部
光と映像の演出で『エルマーのぼうけん』の世界観を再現
名作児童文学『エルマーのぼうけん』の...

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文:FINDERS編集部

光と映像の演出で『エルマーのぼうけん』の世界観を再現

名作児童文学『エルマーのぼうけん』の作品展「エルマーのぼうけん」展が7月15日から10月1日まで東京・PLAY! MUSEUMで開催される。本展の会期終了後、2024年夏頃まで全国巡回を予定している。

『エルマーのぼうけん』は、どうぶつ島にとらわれたりゅうの子を助けに行く9才の男の子エルマーの冒険物語を描いて1948年にアメリカで出版され、シリーズ3作が日本でも累計700万部を超すベストセラーとして親しまれている。

本展は、約130点の絵本原画や作者のルース・スタイルス・ガネットが所蔵する3冊のダミー本(手作りの本の原型)、挿絵を描くために作ったりゅうの人形など日本で初公開となる制作資料が展示される。さらに幼少期に書いたストーリーや絵、自作の小さなオブジェ、ガネット自身の写真なども展示され、作品のルーツにも迫る。

『エルマーとりゅう』原画 1950年 © Dragon Trilogy Irrevocable Trust Kerlan Collection of Children's Literature, University of Minne sota Libraries, USA. 

ガネットの子どもの頃の絵と文章ノート

その他の見どころとしては、光や映像、立体造作による演出に加え音響機器メーカーのオーディオテクニカの協力により動物たちの鳴き声、りゅうが羽ばたき空を飛ぶ音、洞穴から脱出するりゅうたちの大さわぎなど作中の音が再現される。「ワニの背中をジャンプして川を渡ろう」「嵐の中をりゅうとともに空を飛ぶ」「洞穴に捕われた15匹のりゅうを見つけて、一緒に脱出しよう!」「親友のりゅうの子ボリスと最後のお別れを」の4シーンを、エルマーになった気分で物語を味わえる。

また作中クライマックスにて描かれる、エルマーがおもちゃの鉄砲を用いてりゅうたちを助け出す大騒ぎのシーンを再現すべく、オーネット・コールマンのフリージャズの響きが録音されたアナログレコードを用いて演出する。

『エルマーのぼうけん』原画 1948年 © Dragon Trilogy Irrevocable Trust Kerlan Collection of Children's Literature, University of Minne sota Libraries, USA. 

会場となるPLAY! MUSEUMに併設するショップでは、ぬいぐるみ、ウォータードームといったイベントに合わせたグッズの販売やオリジナル・フード、デザート、ドリンクの提供も行われる。

会場内には冒険家、写真家、学者、スポーツ選手、 絵本作家や文学者ら100人が推薦した「冒険の書」を読むことができる「ぼうけん図書館」が開館し、エルマー以外の冒険にも触れられる。

「エルマーのぼうけん」展 オリジナルグッズ「りゅうのぬいぐるみ」3,740 円(税込)撮影:清水奈緒


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『エルマーのぼうけん 展』
期間:2023年7月15日(土)~10月1日(日)
会場:PLAY! MUSEUM
料金:
一般 1800円/大学生 1200円/高校生 1000円/中・小学生 600円/未就学児無料