CULTURE | 2023/05/29

リアルとバーチャルが溶け合う世界で見るべきメディアアートを紹介するICCの長期展示「ICCアニュアル 2023」が6月24日から開始

文:FINDERS編集部
数々のメディアアートを紹介してきたICCの長期展示企画をリニューアル
メディアアート作品の...

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文:FINDERS編集部

数々のメディアアートを紹介してきたICCの長期展示企画をリニューアル

メディアアート作品の展示を中心にした美術館・博物館NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)にて「ICCアニュアル 2023 ものごとのかたち」が6月24日から2024年1月14日まで開催される。

ICCでは2006年度から21年度まで、メディアアート作品をはじめとした現代のメディア環境における多様な表現を取り上げる展覧会「オープン・スペース展」を開催しており、「ICCアニュアル」はそのコンセプトを継承しながらリニューアルした長期展示となる。

仮想世界がメタバースやミラーワールドなど「現実世界の拡張された場」、つまり「現実世界の一部」となり生活環境に浸透しつつある現在、リアル(現実)とバーチャル(仮想)という二項ではなく、フィジカル(物理空間)かデータ(情報空間)かの違いと捉えられるようになってきた。本展ではリアルとバーチャルが入り交じる現代社会において物事や出来事のかたちはどのように変化するのか、私たちの記憶、ふるまいはどのように表されるのか、17名のアーティストによる作品から考察する内容となっている。

現代美術家の菅野歩美氏による福島県西会津町を元に作られたCGの街をツアー形式で踏破する映像インスタレーション『未踏のツアー』や、アーティストの伊阪柊氏による3DCGの映像作品『The Spumoni』などさまざまなテーマの作品が並ぶ。

菅野歩美《未踏のツアー》2022年

伊阪柊《Reconnaissance “Tephra”》2022年(参考図版)

また新進アーティストやクリエイターの最新作品やプロジェクトを紹介する「エマージェンシーズ!」も併せて開催され、今年度はヒラヤマナツホ(6月24日〜9月17日)、武田萌花(10月21日〜2024年1月14日)の作品を展示する。

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【参加アーティスト一覧】
伊阪柊
evala
菅野歩美
小光
津田道子
東京大学 舘知宏研究室 × 野老朝雄 × [    ]
舘知宏
野老朝雄
時里充
Natura Machina(筧康明+ミカエル・マンション+クアンジュ・ウ)
筧康明
ミカエル・マンション
クアンジュ・ウ
ヒラヤマナツホ
武田萌花
グレゴリー・バーサミアン
岩井俊雄


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『ICCアニュアル 2023 ものごとのかたち』
期間:2023年6月24日(土)~2024年1月14日(日)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター
料金:一般 500円 大学生 400円 高校生以下無料