CULTURE | 2023/03/24

教えて!Adobe Sensei: Photoshop編「コンテンツに応じた塗りつぶし」で白馬も一発できれいに削除

デザイナーや映像クリエイターたちの強いお供であるアドビ製品。使い慣れてると思いきや、「こんな機能知らなかった」「この機能...

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デザイナーや映像クリエイターたちの強いお供であるアドビ製品。使い慣れてると思いきや、「こんな機能知らなかった」「この機能こんな使い方できたんだ」といった発見も多い。特に近年のAIを用いた機能の進化は目まぐるしく、追いきれてない人も多いハズだ。

そこで、FINDERSではAdobe Creative Cloudのツールに搭載されたAIである「Adobe Sensei」を使った便利な機能を紹介する連載「教えて!Adobe Sensei」をスタート。案内人はAdobe Creative Cloudエバンジェリストとして活躍する仲尾毅さん。今回は「Photoshop編」。Senseiを活用して、仕事をサクッと終わらせちゃいましょう。

仲尾 毅

Creative Cloudエバンジェリスト

2012年、Creative Cloud登場と共にアドビ入社。Creative Cloudの伝道師として、Adobeの最新技術・製品・サービスの訴求と移行促進に従事。クリエイターにとってメリットのある最新情報をいちはやく伝える。
Twitter @tsuyon

ショートカットキー〈Shift+バックスペース〉を使いこなそう

現在、多くの方に利用いただいている、Adobe Creative Cloudの画像編集ツール「Photoshop」。写真加工を指して「フォトショする」なんて言葉にもなっているほど広く普及していますが、基本としては「頭の中のイメージに近づける」ためのツールです。

年々さまざまな新機能が登場し、特に「Adobe Sensei」というアドビのツールに搭載されたAIを使った機能は年々すごい勢いで進化しています。

今回は〈画像の選択〉と〈塗りつぶし〉機能についてご紹介します。

これまで、写真上の対象を消去する場合、その裏に隠れた背景を想像しながら、スタンプツールなどを使い少しずつ背景を移植するという作業が必要でした。さらに対象選択のために〈なげなわツール〉を使って、消したい対象のまわりを選択する作業も必要でしたが、これが丁寧にやろうとするとかなりの時間を要します。

まず〈オブジェクト選択ツール〉を使うと、写真の中にある人や建物、空、森といった要素をそれぞれ認識し、選択してくれます。

〈オブジェクト選択ツール〉はツールバーから選択で使用可能

写真内の人をそれぞれ認識して選択可能

建物も認識してくれます

ここで人物を消してみましょう。〈編集〉タブから〈塗りつぶし〉を行います。ここで〈内容〉を〈コンテンツに応じる〉に選択。これで一発で塗りつぶしを行ってくれます。

背景情報に応じた塗りつぶしを行ってくれる

ざっくりと消すことはできましたが、色や影が少し残ってしまいましたね。ここで一つテクニックをご紹介。きれいに塗りつぶしを行うコツは、オブジェクトの選択範囲の中に「のりしろ」、つまり余白を作ってあげることです。これは背景の情報を認識させるためです。

しかし、いちいち調整するのは時間がかかる。そこでショートカットキーを活用しましょう。オブジェクトを選択後、ショートカットキー〈Shift+バックスペース〉で、選択範囲に余白を作りつつ、コンテンツに応じた塗りつぶしを行ってくれます。

今度はきれいに消えました。

参考までに余白はこのぐらいあるときれいに消せます。アドビのデモではよく消されてしまうことでおなじみの白馬をご参考に。

手動で選択範囲に余白を作りたい場合は、〈オブジェクト選択ツール〉で選択後、〈選択範囲〉タブから〈選択範囲を変更〉→〈拡張〉と選び、適宜px数を調整しましょう。

次回は「空を置き換え」「スマートポートレート」の2つをご紹介します。


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