CULTURE | 2023/03/15

漫画、エッセイ、作詞、日常…“さくらももこ”を過去最大のボリュームで振り返る「さくらももこ展」。40種超のグッズも展開

文:FINDERS編集部
『コジコジ』『もものかんづめ』から『神のちから』まで直筆原稿・原画が登場
2018年に逝去...

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文:FINDERS編集部

『コジコジ』『もものかんづめ』から『神のちから』まで直筆原稿・原画が登場

2018年に逝去した漫画家・さくらももこの展覧会「さくらももこ展」が4月21日から5月28日まで横浜・そごう美術館で開催される。展示は2023年6月から静岡で、秋には神戸での巡回も予定している。

1984年にマンガ『教えてやるんだありがたく思え!』でデビュー以来、自身の少女時代をモデルにした代表作の『ちびまる子ちゃん』や、不思議な生き物コジコジが登場する『コジコジ』、ミリオンセラーにもなったエッセイ『もものかんづめ』など、毒毒しくも暖かい多くの作品を生み出した。また作詞家、脚本家としても数多くの作品を手掛けるなど、幅広い活動を行った。

本展は約300点のカラー原画や直筆原稿から「“描く”ことと“書く”こと」を楽しんだという仕事人生を振り返り、「季節のうつろいや小さな日常をこよなく愛した」という同氏の世界が紹介される。

展示はそれぞれテーマに分かれ全7章で構成される。

まんが家デビューするまでの時間を、少女時代の私物や当時の情景と共にイラストで紹介する序章「さくらももこができるまで」からはじまり、第1章では代表作『ちびまる子ちゃん』について紹介。続く第2章の「ももこのエッセイ」では、数々のヒット作を生み出してきたその軌跡を振り返り、第3章「ももこのまいにち」で新たな創作のきっかけにもなった息子の存在や、出身地である静岡県清水市(現静岡市清水区)、民芸といった同氏が大切にした日常を探る。

『ちびまる子ちゃん』の表紙絵などの原画が並ぶ 公式ウェブページより

第4章の「ももこのナンセンス・ワールド」では、さくらももこの発想の原点ともいわれる短編集『神のちから』、新聞風の読み物作品『神のちからっ子新聞』から、同氏の世界観を探るヒントとなる「ナンセンス」について深ぼられる。

『神のちから』『神のちからっ子新聞』公式ウェブページより

第5章「ももことコジコジ」ではちびまる子ちゃんと並ぶ代表的キャラクターのコジコジについて触れられ、終章「アトリエより」では、まる子とコジコジの冒険を描いた『まるコジ』の名場面やイラスト群が展示を締めくくる。

会場では展覧会オリジナルグッズの販売も行われる。同氏とゆかりの深い作家の吉本ばなならによる寄稿を収録した図録や文具、雑貨、食品、アパレル、複製原稿がラインナップ。また額装高精細複製原画の受注販売も行われる。

公式ウェブページより図録

公式ウェブページより額装高精細複製原画


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『さくらももこ展』
期間:2023年4月22日(土)~5月28日(日)
会場:そごう美術館
料金:
〈当日〉一般1400円/大学・高校生 1200円/中学生以下無料
〈前売り〉一般1200円/大学・高校生 1000円
前売り券の購入は各種サイトより