CULTURE | 2022/11/29

日本ならではの淡い色彩が生み出す世界観 チームラボの新作が大阪・長居植物園にて公開

文:FINDERS編集部
自然とデジタルが作り出す光の世界
大阪市の長居植物園内で2022年7月にオープンした野外ミ...

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文:FINDERS編集部

自然とデジタルが作り出す光の世界

大阪市の長居植物園内で2022年7月にオープンした野外ミュージアム「チームラボ ボタニカルガーデン 大阪」にて12月1日(木)から冬期限定で「大池に浮遊する呼応するランプ」の展示がスタートする。

本ミュージアムは、デジタルテクノロジーを活用したアート作品や施設を手がけるチームラボが、自然や環境、生態系について展示を通して人々に考えるきっかけを提供するもの。

チームラボはこれまでに「デジタルテクノロジーは、自然を破壊することなく、生きたまま自然をアートにすることができる」というコンセプトのプロジェクト「Digitized Nature」を手掛けており、本ミュージアムでもそれを踏襲した作品が展示されている。

作品は、巨大な彫刻群の「風の中の散逸する鳥の彫刻群」や卵形が印象的な「自立しつつも呼応する生命の森 - ユーカリ」など常設展示のほかに季節によって変わる展示で構成されている。

風の中の散逸する鳥の彫刻群

自立しつつも呼応する生命の森 - ユーカリ

今回新たに展示が開始される「大池に浮遊する呼応するランプ - 曖昧な色」は、大地に浮かぶランプが、人が近づく、風が吹くなど周辺環境の変化に相関するようにランプの色も変化する作品。来場者がランプの近くで立ち止まる、風に吹かれてランプが傾くといった環境の変化に応じて色を変えて強く輝き、音色を響かせ、その周辺のランプも次々に呼応していくという。

ランプの色彩に使われているのは「かさねの色目」という色づかい。主に平安時代などに薄い生地の色の重なりや複数の着物の組み合わせに対して使われていたもので、自然の中に存在する複雑で豊かな色味をランプの灯りが表現する。

大池に浮遊する呼応するランプ - 曖昧な色