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空港カウンターで消火器を投げ激昂した51歳男性、3年前の事件で身柄拘束された自業自得な理由【連載】阿曽山大噴火のクレイジー裁判傍聴(29)
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  • 2021.09.22
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空港カウンターで消火器を投げ激昂した51歳男性、3年前の事件で身柄拘束された自業自得な理由【連載】阿曽山大噴火のクレイジー裁判傍聴(29)

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阿曽山大噴火

芸人/裁判ウォッチャー

月曜日から金曜日の9時~5時で、裁判所に定期券で通う、裁判傍聴のプロ。裁判ウォッチャーとして、テレビ、ラジオのレギュラーや、雑誌、ウェブサイトでの連載を持つ。パチスロもすでにプロの域に達している。また、ファッションにも独自のポリシーを持ち、“男のスカート”にこだわっている。

間仕切りを壊し、被害額179万2800円

前回は航空機内の事件というレアケースだったけど、今回はその発着地である空港での事件。そして、先月行われた裁判なのに随分前に起きた事件を審理するというちょっと変わったパターンの傍聴記です。

罪名 器物損壊
Y被告人 会社員の男性(51)

起訴されたのは、2018年11月14日の午前6時42分。羽田空港第2ターミナル2階のANAのカウンターで、Y被告人が消火器を投げて間仕切り(被害額179万2800円)を壊したという内容。罪状認否でY被告人は「間違いありません」と罪を認めていました。検察官の冒頭陳述によると、Y被告人は高校を卒業後に不動産屋などで働き、犯行当時は無職だったという。

そして、犯行当日。Y被告人は沖縄県の宮古島に行くため、羽田空港へ。6時45分発の飛行機に乗るチケットを持っていたものの、Y被告人がANAのカウンターに到着したのは、搭乗手続きが終了して数分経った6時37分。Y被告人は職員に対して「なんで7分前に来てるのにダメなんだ」「どうしても乗らなきゃいけない」「人生がかかってるんだ」と乗れるように頼むも断られて激昂。近くに置いてあった消火器を持ち上げ、パーテーション目掛けて投げつけたとのこと。

乗る予定の航空機がまだ飛んでないのに乗れないってのは相当悔しいしイライラするのは共感できるけど、出発の7分前到着って…。電車やバスじゃないんだから。それにしても、被害額が約180万円ですよ。どんな素材の間仕切りなのかと思ったら、普通のパーテーションを5枚重ねにした特注品で、替えがない物なのでこの価格だそうです。

調べに対してY被告人は「仕事の仲介をしてもらうために宮古島へ行く予定だった。遅刻しないようにお酒を飲みながら徹夜をして、羽田空港へ行った。何を言っても事務的なことしか言わない職員の態度に腹が立ち、カッとなって消火器を投げ出してしまった」と供述しているそうです。対応した職員が冷静に事務的な態度を取るのは当然ですよね。多分、飛行機を停める権限もないだろうし、こんな状況は慣れているだろうし。大変なお仕事だ。

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