CULTURE | 2021/04/20

カリブ海で暮らしていた最凶のイタリアンマフィア、料理系YouTuberに転身したのがバレて逮捕

Photo by Shutterstock
文:山田山太
今や猫も杓子もYouTuber。自身の特技や知識を活かした...

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文:山田山太

今や猫も杓子もYouTuber。自身の特技や知識を活かしたさまざまな動画が、日々YouTube上に投稿されている。

しかしとんでもない人物がYouTuberとして活動したことで、一悶着起きたようだ。

タトゥーで指名手配犯と特定

イタリア4大マフィアの一角「ンドランゲタ」は、麻薬取引とマネーロンダリングで組織を発展させ、イタリアマフィア史上最も強力な組織だと言われている。そんな凶悪組織のメンバーであり、2014年から指名手配犯となっていたマルク・フェレン・クロード・ビアルト(53歳)が、ドミニカ共和国の首都、サントドミンゴ近郊の観光地ボカチカで3月24日に逮捕された。

ビアルトはボカチカで自身のことをマルクと名乗り、警察の目を忍んで静かに暮らしていた。このままトラブルを起こさなければ、穏やかな余生を暮らしていけたかもしれない。しかし、彼は重大なミスを犯していた。ビアルトは妻とともにイタリア料理のYouTuberとして動画を投稿しており、それを見た警察によって逮捕されたのである。

ビアルトは動画に顔こそ映していなかったものの、特徴的なタトゥーが映り込んでおり、警察はこの料理動画を投稿する人物をビアルトと特定。『CNN』によれば、警察は「イタリア料理への愛によって、警察はウェブやSNSを通じて彼の痕跡を追うことができ、またタトゥーへの愛によって、その料理人が指名手配犯であると特定することができた」と声明文を発表しているという。

次ページ:切っても切り離せないイタリアンマフィアと料理の関係

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